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2025/3/19
東北大学
東北大学産学連携機構未来社会健康デザイン拠点の永富 良一特任教授(研究推進時:大学院医工学研究科)、ネギエシ・ヤノシュ助教(現:国立ハンガリースポーツ科学大学)、東北大学大学院工学研究科の奥山武志准教授、東北大学大学院医学系研究科運動学分野大学院生のユアン・ケキンの研究グループは、感情がパフォーマンスにおける関節角度の調節に影響することを明らかにした。トップアスリート、演奏家、熟練工などのパフォーマンスは、身体各所の関節の正確な制御により支えられている。正確な制御は反復訓練により獲得され実行されるが、本番などの精神的な緊張や感情がゆらぐ状況においてはエキスパートでもミスが起こり得る。これまで、この運動制御の基本となる関節角度の調節が感情によりどのような条件でどのように影響を受けるのかは、明らかにされてこなかった。本研究では、両足関節の関節角度の正確な計測システムをまず開発。研究参加者には、先行研究とクラシック音楽の楽曲のプール(13の悲しい曲、9の楽しい曲、5のニュートラルな曲)から、各自の最も悲しい曲/楽しい曲/感情の起伏のない曲を選択してもらい、それぞれを聴きながら関節位置覚試験を行った。その結果、楽しい曲/どちらでもない曲/悲しい曲の順に関節角度の再現誤差が小さくなることが判明した。この成果をスポーツ等に利用していくためには、それぞれの感情がどのように運動プログラムに影響するのかといった中枢機構を明らかにする必要があり、グループでは引き続き中枢機構の解明を進めるとともに、研究成果の現場での活用を進めていくとしている。
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