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2025/3/19
関西大学
関西大学とアニメ制作会社の株式会社TRIGGERは、若手アニメーターの育成を目的として開発を進めているアーカイブ検索システムを初公開した。アニメ制作の現場では、原画や動画などの中間生産物が十分に保存されず、一定期間後に廃棄される事がほとんどで、若いアニメーターが作品をつくるプロセスや技術を学ぶ素材として重視されていない現状がある。TRIGGER社は設立当初からその点に問題意識を持ち、作品クライアントの許諾を得たうえで原画や動画などの素材をアーカイブしてきた。それらの素材を活用して開発された本アーカイブ検索システムは、過去の技術を学ぶ教育ツールとして機能。関西大学・山西良典教授と吉良山陽太さんらのチームが開発したデジタルアーカイブや情報検索技術の最先端研究を応用。検索履歴の分析を通じて学習行動のデータを蓄積し、アニメーターのどのような技術が関心を集め、どのような学習効果が期待できるのかを研究することで、アニメーターの技術習得を体系化し、業界全体のスキルアップを促進していく。初公開の場となった去る3月8日開催の「ACTF(アニメ技術開発フォーラム)」では、デモンストレーションを実施し、アニメ業界関係者や研究者に向けて活用事例が紹介された。システムの完成は2026年4月を目指している。
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