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2024/9/18
上智大学
上智大学経済学部経営学科・小阪玄次郎講師のゼミに所属する4人の学生が、卒業研究の一環として、オノマトペが消費者の購買意欲に与える影響を調査する実証実験が5、6月の昼休みの時間に行われた。オノマトペとは物理的な音を表現する擬音語/擬声語「ワンワン」「ニャーニャー」や実際には音が生じない状態や気持ちを表す擬態語「キラキラ」「イライラ」などを総称した言葉である。4人の研究チームは、四谷キャンパスに出店するキッチンカー2社(チキン唐揚げ弁当専門店・ステーキ弁当専門店)の協力を得て、通常メニューとオノマトペ付きメニューを比較するなど複数の実験を実施。また、購入に並ぶ学生たちへのヒアリングやアンケート調査も併せて実施し、オノマトペと購買行動についてのリサーチを重ねた。その結果、オノマトペのない通常メニューの販売日と、「カラっと揚げた」「ピリっと香る」「こってり濃厚」など研究チームが考案したオノマトペが含まれた変更メニューの販売での売り上げを比較すると、オノマトペは購買行動にプラスに影響するものの、付されるオノマトペの種類にもよること、さらにメニュー看板等の文字フォントやデザインが均質で、文字情報のみで意思決定する際にはオノマトペ効果が高まることが明らかとなった。オノマトペと消費行動の関係性については、アンケート調査を用いた先行研究が多く実施されている。参加学生の一人は、「今回は実証実験とアンケート調査を併用したことにより、意義のある研究になったと思う。また、メニューを見る時間に制限をかけた対面実験を行うと、結果が変わる可能性があるとも感じた」と感想を述べた。
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