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2024/7/31
東北大学
東北大学加齢医学研究所の領家梨恵非常勤講師(新潟医療福祉大学助教)の研究グループは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の動物モデル(ラット)を用いて、ストレスによる持続的な不安のメカニズムを解明した。PTSDは難治性の精神疾患で、心身に大きな傷となるような経験は、持続的で制御できない恐怖や不安を引き起こすとされている。グループは、複数のストレスを受けたラットにおける不安行動と脳形態を長期的に計測。その結果、複数ストレスを受けたラットは、ストレスを受けないラットと比べて、以前にストレスを受けた場所で長い時間動けなくなる(フリーズする)状態が続いた。また脳形態解析により、不安反応(フリーズ)が大きいほど、扁桃体-海馬領域の体積が減少していたことが明らかとなった。成果は、厳しいストレスに曝された後の持続的で消えない不安と扁桃体−海馬領域の個体差の関連を示すもので、それらの脳領域、神経回路をターゲットとした治療がPTSDに有効である可能性が示唆されたといえる。
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