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2024/3/27
東京電機大学
電気通信大学大学院情報理工学研究科機械知能システム学専攻の仲田佳弘准教授、東京電機大学未来科学部ロボット・メカトロニクス学科の中島瑞助教(開発当時電気通信大学同専攻特任助教)、電気通信大学大学院情報理工学研究科機械知能システム学専攻博士前期課程1年の新川馨子氏の研究グループは、操作者の視線、発話に伴う口の動きや表情を再現可能な遠隔操作型アンドロイド(アンドロイドアバター:外見が人に酷似した遠隔操作型ロボット)の頭部ユニットとその操作インタフェースを開発し、アンドロイドアバターを介していても、まるでその場に相手がいるかのように感じられる遠隔コミュニケーションを実現した。アンドロイドアバターを用いたこれまでの研究では、操作者もしくはアンドロイドの対面者のどちらか一方の体験を重視して研究されており、双方の体験を同時に向上させる高い臨場感を提供するシステムの開発や、遠隔コミュニケーションに関する深い議論はされてこなかった。研究グループは、首の運動を含めて頭部の28か所が変形・動作可能なアンドロイドアバター「Yui」の頭部ユニットを開発。また、装着者の表情を測定可能なVRヘッドセットを用いて、操作者の表情をアバター上に再現するとともに、アバター上の複数のカメラとマイクで取得した映像と音声を操作者に提示することで高い臨場感を得られるようにする操作インタフェースを開発した。さらに、アバターとインタフェースを用いた実験およびデモンストレーションを行ったところ、操作者に対してまるでその場に相手がいるかのような高い臨場感を伴った体験を提供できることが可能となり、結果として、操作者が得る臨場感と対面者が得る操作者の存在感を両立するアバターシステムが実現した。今回開発したシステムを用いることで、ビデオ会議や音声通話と比較してより対面に近い形でのコミュニケーションが実現され、遠隔地からでも満足感の高いコミュニケーションが期待できるほか、細やかな気遣いや信頼が必要とされる診察や面談といったシーンへの応用も期待される。
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