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2024/2/28
東北大学
東北大学大学院生命科学研究科の譚婉琴(たんえんきん)大学院生(学際高等研究教育院 博士教育院生)、松井広教授らのグループは、脳の手綱核のアストロサイトが不安の程度を左右することを発見した。脳内の神経核である手綱核は、ほとんどすべての脊椎動物に見られる古い脳構造で、意欲や認知機能において重要な役割を担っている。マウスを用いた本研究では、ガラス玉が敷き詰められた不安な環境にマウスを置くと手綱核のアストロサイト内の脳内環境が変動することを、光計測を使って明示。また、アストロサイトの活動は光を使って操作すると、不安レべルが調整されることが示された。ヒトが感じる不安は、適度な場合は生存に有利であるが、過剰になると適応障害にもつながる。研究により、手綱核のアストロサイトの活動が不安の程度を左右することが示され、手綱核アストロサイトの活動制御が不安障害の新たな治療戦略となることが期待される。
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