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2023/9/6
東北大学
東北大学学際科学フロンティア研究所の齋藤勇士助教と、株式会社ElevationSpaceは、宇宙で実証・実験を行った後に地球へ帰還することができる無人小型衛星で実用化を目指すハイブリッドスラスタの軌道離脱に必要となる長時間燃焼に成功した。昨今、リモートセンシングや衛星通信などを目的として大量に打ち上げられている小型人工衛星は、打ち上げ機会の確保やコスト低減のため、主衛星打ち上げロケットの空いているスペースに相乗りする「ピギーバック方式」で打ち上げられることが増えており、ロケットから軌道に投入された後、小型衛星自身が希望する軌道高度へ自力でたどり着く必要があり、小型衛星がスラスタを持つ必要性が高まっている。また宇宙ゴミ(スペースデブリ)の問題も深刻化しており、衛星自身が運用終了後に、自ら速やかに軌道を離脱する性能を持つことが求められている。これらをふまえ、安全性と経済性を維持しながら高い推力を実現する小型衛星用スラスタの実用化を目指し、齋藤助教と同社はハイブリッドスラスタの研究開発を推進。今回は地上での燃焼試験において、同社が2025年の打ち上げを目指す200kg級の衛星を地球に帰還させるための目標とする長時間燃焼を達成することに成功した。今後は真空環境での長時間燃焼試験などを行って実用化を目指すほか、宇宙産業市場の拡大や宇宙開発領域における国際競争力向上に貢献できるよう、研究開発を加速していくとしている。
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