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2023/4/12
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科健康推進歯学分野の相田潤教授、青木仁大学院生らの研究グループは、国が実施した国民生活基礎調査の二次解析から、日常生活のストレスと口腔の健康との間には明確な関係があることを明らかにした。ストレスは、口腔の健康や健康格差に大きな影響を与えていると考えられるが、これまでの研究ではストレスの測定項目の範囲が狭く、一貫した結果が報告されていなかった。労働者の広範な日常生活のストレスと口腔の健康の関連を調査することを目的とした今回の研究では、国が実施した2013年の国民生活基礎調査の匿名化された274,881名の個票データを分析。労働者の広範な日常生活のストレスと口腔の健康の関連を調べたところ、4.0%に口腔の健康の問題が認められた。口腔の健康の問題の有病率については、ストレスのない人で2.1%であったが、最大のストレススコア(7点以上)のストレスを抱える人では15.4%に達し、両者の調整オッズ比は9.2倍となった。また、口腔の健康の問題の推定有病率はストレスがない人が2.2%、最大のストレススコアの人で14.4%となったほか、個別の口腔の問題についてもストレスが増えるほど症状を有する人が増えるという関係がみられた。労働者の日常生活のストレスと口腔の健康の問題との間には明確な用量反応的な関係が認められた本結果によって、ストレス軽減を通じて口腔の健康を向上するための介入プログラムを開発していくことが必要であると考察される。
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