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2023/2/15
東北大学
東北大学加齢医学研究所・認知機能発達(公文教育研究会)寄附研究部門の竹内光准教授・川島隆太教授らの研究グループは、新型コロナウイルス感染症対策とインフルエンザ流行の関係を解析した。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、世界の多くの地域で、一時的にインフルエンザの流行がほとんど見られなくなったのは、ソーシャルディスタンス、ロックダウン、マスクの使用などの非薬理学的介入(NPI:non-pharmaceutical intervention)によるものと推測されている。また、インフルエンザの再流行には国による違いが明らかに存在しており、NPI緩和がインフルエンザ再流行の背景にあると指摘されていた。グループはNPIに着目し、2020年終盤〜2021年序盤/2021年中盤/2021年終盤〜2022年序盤の3シーズンを、大規模なオープンデータを用いて、感染症対策とインフルエンザ流行の相関を解析した。その結果、インフルエンザ検出率の低さは、3シーズンではマスクの使用率の高さと統計的に有意に関連があり、2シーズンでは人的接触程度の低さと関連、1シーズンでは規制政策の厳格指数の高さと弱い関連があることが示された。この結果はマスクの低着用率や高い人的接触レベルがインフルエンザ流行と関係することを示しており、感染症対策の有効性を改めて示唆しているといえる。
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