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2023/2/1
東北大学
東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野では、志藤光介医師の研究グループの協力のもと、医学部5年生の柳澤祐太氏が主体となり、スマートフォン等で簡便に撮影された画像から病変部位を認識し、その病変部位を検出し着目させる病変部抽出システムを深層学習を用いて開発することに成功した。さらに、このシステムを利用すると、アトピー性皮膚炎患者に合併しうる感染症の疾患判定画像診断で、病変部抽出システムの有効性も確認した。慢性疾患であり、治療が長期化することで様々な合併症を併発するアトピー性皮膚炎では、患者自身が病変の変化に気が付くのを助け、医療機関への受診を促すために気軽に使用できる疾患判定AIツールの普及が望まれている。患者が皮疹をスマートフォン等を使って簡便に撮影した画像から画像解析を行えることが望まれているが、撮影条件が画像診断に影響するという問題があった。今回開発したシステムは、皮疹以外の情報や背景の映り込みなどの皮膚病変撮影時に生じる撮影バイアスを緩衝することができ、さまざまな撮影距離で撮られた画像でも安定したAI解析を行うことが可能となる。同研究成果は、AIを搭載したアプリを用いた自己管理型の疾患判定画像診断技術の実用化を大きく前進させると期待されている。
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