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2022/10/19
東北大学
東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の安田聡教授らの研究グループは、新型コロナウィルス感染症による1回目の緊急事態宣言下の2020年4月7日から5月25日における「宮城県心筋梗塞登録研究」(県下45施設参加)のデータを用いて、急激な感染拡大の救急医療体制への影響を詳細に検討した。新型コロナウィルス感染症の流行においては、急性心筋梗塞を含めた救急医療体制に影響を及ぼしたことが世界中で報告されているが、グループの検討結果では、来院から閉塞血管の血流回復までに要した時間(Door-to-device time)は過去3年間と比較して延長していたが、より重症な心不全を合併した患者では変わらなかったことが明らかになった。さらに、救急車利用率や冠動脈カテーテル治療の施行率も低下しておらず、院内死亡率も同等であったことから、救急医療体制は影響を受けたものの最低限維持されたと考えられている。なおこの研究は、新型コロナウィルス感染症の流行による日本の急性心筋梗塞救急医療体制への影響を多施設大規模研究で検討した初めての研究である。
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