このページはJavaScriptを使用して作成しております。 最適な状態でご覧頂くためにも、大変お手数ですがスクリプトの使用を許可してから、改めてアクセスしてください。
パンフ請求リスト0
2022/6/22
東北大学
東北大学大学院医工学研究科のネギヤシ ヤノシュ特任助教、永富良一教授らの国際研究グループは、疲労の軽減や筋力回復に対する着圧サポーター(コンプレッションサポーター)の効果について、一般化逆分散モデルを含むメタ解析を行った。筋肉や関節に一定の圧力をかける着圧サポーターは、怪我の予防や疲労の回復に効果があるとされ、ここ数十年来、特に疲労の軽減や筋力回復のためにトレーニング中や試合後に着圧サポーターを使用することが人気を博している。しかし、運動後の筋力回復に対する着圧サポーターの有益な効果については、まだ結論が出されていなかった。グループは、5つのデータベース(PubMed、SPORTDiscus、Web of Science、Scopus、 EBSCOhost)で体系的な文献検索を行い、350人の健常者を含む19のランダム化比較試験からデータを抽出し、メタ分析を行実施。運動の種類、着圧サポーターを貼る部位とタイミング、運動終了からその後の検査までの時間が考慮した上で、標準誤差に関して重み付けした試験間標準化平均差を集計し、サンプルサイズで補正して全体の試験間標準化平均差を算出した。その結果、トレーニング中やトレーニング後に着圧サポーターを装着しても、運動後の筋力回復を促進するとは言えないことが示唆された。この結果は、身体運動による筋力への悪影響を軽減するための補助方法として人気の着圧サポーター使用を再考し、代替方法を模索する必要性を示唆していると言える。
編集部がお届けする教育ニューストップへ