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2022/3/16
東北大学
東北大学大学院医学系研究科の運動学分野門間陽樹講師、早稲田大学の川上諒子講師・澤田亨教授および九州大学の本田貴紀助教の研究グループは、筋力トレーニング(筋トレ)と疾病・死亡との関連を検討した追跡研究を網羅的に収集し、その結果を統合解析した。グループが分析対象とした疾患は、心血管疾患、がん、糖尿病、部位別のがん(肺がん、膵臓がん、結腸がん、膀胱がん、腎臓がん)および死因を問わない死亡。統合解析の結果、筋トレを実施すると総死亡・心血管疾患・がん・糖尿病のリスクは10〜17%低い値を示した。総死亡・心血管疾患・がんについては、筋トレを週30〜60分の範囲で行った場合が最もリスクが低く、糖尿病は実施時間が長ければ長いほどリスクが低くなることが明らかになった。さらに、筋トレの実施時間が週130〜140分を超えると、総死亡・心血管疾患・がんに対する筋トレの好影響は認められなくなり、リスクは高い値を示した。これらの結果は、筋トレの長期的な健康効果を示す一方、過度の実施はかえって健康効果が得られなくなってしまう可能性を示唆しており、国の「身体活動ガイドライン」においても新たに筋トレの実施を推奨する根拠となる重要なエビデンスの一つとなることが期待される。
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