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2022/3/9
東北大学
東北大学電気通信研究所・塩入諭教授の研究グループは、手が見えない条件でも手の位置が視覚処理を促進する注意効果が生じることを明らかにした。注意効果には、意識して向ける「トップダウン注意」と、明るい対象など目立つ刺激に向けられる「ボトムアップ注意」が知られている。それに対して、手の周りなどの刺激に対する注意効果の存在も知られているが、トップダウン注意やボトムアップ注意との関連は不明であった。グループは、トップダウン注意を固定し、手が見えない状況で実験することで、手周囲の注意効果がそれらと異なる脳内処理によることを提示。また、手周囲の注意効果が利き手と関連することも明らかにし、手周囲の注意効果が右利き被験者に特有である可能性も指摘した。右利き被験者と左利き被験者では異なる結果が得られたことから、そのメカニズムが同一でない可能性が示されており、利き手の生じる要因という未解決の問題と関連する重要な知見であると考えられる。
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