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2021/9/8
上智大学
上智大学大学院理工学研究科博士後期課程の木本雄大と、上智大学およびソニーコンピュータサイエンス研究所の古屋晋一特任准教授および平野雅人研究員らのグループは、非侵襲脳刺激装置と外骨格ロボットを用いて、ピアニストの手指の巧緻性を生み出す脳神経系と筋骨格系の異なる適応の仕組みの同定に成功した。グループは、ピアニストと楽器演奏訓練未経験者(非音楽家)を対象とし、非侵襲脳刺激や手指外骨格ロボットを用いて異なる指同士の機能的なつながりの強さを脳神経系と筋骨格系のそれぞれにおいて評価し、幼少期から訓練を積んだピアニストの手指の巧緻性を生み出す脳と身体の仕組みについて調査。その結果、指を巧緻に動かす背景にある手指の脳神経・筋骨格要因を同定。また、指同士の機能的な繋がりは、演奏訓練によって脳神経系では強く、筋骨格系では弱くなるよう適応していることを発見した。これらのことから、複数の指の動きの独立性と協調性を両立するためのトレーニングを開発するための基盤となるエビデンスを提供するほか、加齢や疾患に伴う巧緻性の低下に対する最適なリハビリテーションの開発など、神経科学、医学、スポーツ科学、教育工学など幅広い分野への波及効果が期待できるとしている。
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