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2021/5/19
東北大学
東北大学大学院医学系研究科血液・免疫学分野の張替秀郎教授を代表者とするグループは、血栓を防ぎ、傷害から肺の細胞を保護するという観点から、新型コロナウイルス感染症に伴う肺傷害に対するPAI-1阻害薬「TM5614」の前期第II相医師主導治験を、東北大学、京都大学、東京医科歯科大学、東海大学、神戸市立医療センター中央市民病院の計7医療機関で実施し、2021年3月に終了した。グループは、新型コロナウイルス肺炎患者の重症化や後遺症を治療する薬剤の開発が充分でない現状から、肺障害と合併症の阻止が医療の課題であると定義。「TM5614」が新型コロナウイルス感染症に伴う肺傷害を軽減する治療薬としても有効性が期待されたことから、前期第II相医師主導治験を実施した。その結果、既に実証されている慢性骨髄性白血病に加え、新型コロナウイルス肺炎患者においても長期投与治験での安全性を確認。今後は、20医療機関での治験体制による「新型コロナウイルス肺炎患者に対するTM5614の有効性及び安全性を検討する後期第II相医師主導治験」を2021年6月から開始する。経口内服薬(錠剤)である「TM5614」は外来で処方し自宅やホテルで療養中の患者にも投与可能であるため、肺傷害を改善のほか、患者・医療現場の負担軽減の点においても期待されている。
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