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2021/2/10
東北大学
東北大学大学院医工学研究科・工学研究科松浦祐司教授の研究グループは、紫外ランプを用いた簡易な装置を用いて呼気中のアセトンガスを精密に測定し、運動後の脂肪燃焼の様子をモニタリングすることに成功した。体脂肪が燃焼・分解されると、脂肪の代謝反応によって血中にアセトンが生成され、それが呼気中に現れることが知られている。この呼気中のアセトンガス濃度をモニタリングすることにより、代謝能力の評価や、脂質燃焼に効果的な運動法の開発へとつながると期待されているが、従来の大型かつ高価なガスクロマトグラフィーを用いた質量分析装置はリアルタイムでの測定ができないため、小型・低コストかつリアルタイムでの測定が可能な装置の開発が望まれていた。同グループは真空紫外光という極端に波長の短い光にアセトンガスが強力に吸収されることに着目。真空紫外光を発生する重水素ランプ・中空光ファイバ・小型分光器の3つで構成されたシンプルな装置でほぼリアルタイムでのモニタリングを実現し、健常者の呼気中から濃度1ppm程度のアセトンを0.03ppmという高精度に測定することに成功した。この成果から、呼気中アセトンの測定により、今後は糖尿病や肥満を無侵襲で診断可能になることが期待される。
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