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2021/1/6
東北大学
東北大学大学院工学研究科の金森義明教授らのグループは、メタマテリアルの電磁誘起透明化現象を微小機械で自在に制御する技術を開発し、6Gに向けた新たなチューナブル・テラヘルツ波制御技術の開発に成功した。6Gは、国内で商用サービスが開始された5Gに続き研究開発が始まっている次世代移動通信システム。テラヘルツ波が使用されることが明示されているが、調整可能なテラヘルツ波用フィルターは大型・高価なものが多く、小型・安価かつ高度なテラヘルツ波制御が可能なチューナブル・フィルターの実現が課題となっていた。本研究では、メタマテリアル構造を微小機械で可変させることで、電圧でテラヘルツ波の透過率や位相を制御することができるチューナブル・フィルターを実現。またメタマテリアル直下の基板が取り除かれているため、従来技術の問題であった基板の影響による透過率の低下や不要な干渉波形の発生を解消し、透明性の向上と不要な干渉波形の除去を実現した。MEMS製造技術を用いて作られるため小型・量産性に優れ、電子回路や半導体と組み合わせてテラヘルツ波の高度な制御が可能になり、6Gをはじめ、医療・バイオ・農業・食品・環境・セキュリティ・量子コンピューター・光LSIなど幅広い分野での応用が期待される。
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