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2020/1/15
金沢工業大学
金沢工業大学は、株式会社成宏電機との産学連携として行っている白山麓キャンパスにおける小エリア直流電力網実証実験を、第3段階に進めた。具体的には、クリーンなエネルギーを「つくる」「貯める」「使う」の各段階において、実証実験設備を拡大。「つくる」においては、バイオマスボイラーの排熱で発電するために、株式会社KELKの熱電発電モジュールと、風力発電装置、人力により直流発電(回生)が可能な電動自転車を新たに導入し、直流電力網に接続した。これにより、すでに設置済みの太陽光発電とバイオマスに加え、さらに多様な脱炭素を志向した再生可能エネルギーのベストミックスによる電力の地産地消が可能となった。「貯める」においては、警備会社の株式会社セーフティと連携し、発電できる電動自転車から回収した電力を貯められるカートリッジ式蓄電池を導入。すでに実験を進めている電気自動車と同様に、電動自転車も仮想配電線として電力不足の地域に電力を運ぶことができるうえ、移動困難な被災地域への電力運搬やその場での発電を実現可能にする。「使う」においては、TDKラムダ株式会社の支援のもと、コテージ1戸で進めていた直流電力および熱のエネルギーマネジメントの実証実験を2戸のコテージに拡大。これにより、電熱の組み合わせによるエネルギーの効率的シェアモデルの実証が可能となる。このほか、白山麓キャンパスに設置した高品質いちご研究圃場に、バイオマスボイラーによる温水を2019年10月に接続し、供給を開始。カーボンニュートラルであるバイオマスの排熱を暖房として利用することで、農業分野における脱炭素化の検証実験にも対応する。小エリアでの直流給電網は、交流による外部電源の停電時においても停電しないことが実証されており、国連SDGsで目指す再生可能エネルギーの拡大(目標7)や災害に強靭なまちづくり(目標11)にも貢献するものだ。
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