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2018/8/29
東北大学
東北大学大学院生命科学研究科の佐藤大気さん(博士後期課程学生)と河田雅圭教授は、精神疾患関連遺伝子の中から、人類の進化過程で自然選択によって有利に進化してきたこころの個性に関わる遺伝子、不安傾向や神経質傾向の違いに影響するSLC18A1遺伝子を検出した。研究では、精神疾患の関連遺伝子に着目し、哺乳類 15 種のゲノム配列を用いて、人類の進化過程で加速的に進化した遺伝子を検出。また、約2,500人分の現代人の遺伝的多型データを用いて、集団中で積極的に維持されている遺伝的変異の特定を試みた。その結果、ヒトの集団内で、SLC18A1 遺伝子は遺伝的多様性をもち、自然選択によって異なる遺伝子型が集団中に積極的に維持されていることが示された。成果は、ヒトのこころの多様性が進化的に積極的に保たれている可能性を進化遺伝学的手法により初めて示したものとなり、個性や精神・神経疾患の生物学的意義や治療の方向性について示唆を与えると期待されている。
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