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2017/8/16
東北大学
東北大学大学院生命科学研究科の高橋秀幸教授らのグループは、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) などと共同で、植物が宇宙で成長するための機能を解明した。地上(重力環境下)での植物の根は、重力に応答し下側に伸びるだけでなく、水分勾配にも応答して水分の多い方向に伸びる。グループは、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」において、キュウリを用いて宇宙実験を実施。その結果、微小重力下(μG)でのキュウリの根は、重力環境下に比べより敏感に水分勾配に応答し、水分の多い方向に伸びることが明らかになった。この成果は、宇宙環境を利用して根の重力と水分勾配への応答を分離できることを示しており、宇宙の微小重力下や地球上の半乾燥地・植物工場などの特殊環境下で、水分の多い方向に伸びる性質を利用して根の伸長方向を制御し、水を効率的に植物に供給するための新技術の開発研究につながると期待される。
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