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2016/12/21
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科の大島茂助教・渡辺守教授らの研究グループは、ユビキチンコード遺伝子UBA52から合成されるタンパク質が2つに切断され、C 末側がRPL40 としてリボソームに組み込まれるとともに、N 末側がユビキチン(Ub)としてリボソームを修飾しタンパク質合成を制御することをつきとめた。タンパク質分解に関わり、シグナル伝達に関与するユビキチンは、UBA52をはじめとする4種のユビキチンコード遺伝子から発現する。従来からユビキチン鎖の生理学的機能を検討してきた同グループは、その知見を発展させるため、UBA52 遺伝子の個別機能解析を行った。その結果、UBA52 遺伝子から作られる1種類のタンパク質が2つに分かれ、異なる作用部位でリボソームを制御していることが判明。新しい機序でリボソームを制御することを見い出した。細菌に対するタンパク質合成阻害薬は抗生物質として広く医療現場で使用されている。現在、ヒト細胞に対する rRNA 合成阻害などタンパク質合成を標的とした抗がん剤の開発が進められており、タンパク質合成に関する新たな制御機序を見い出した同成果は、がんに対する新たな治療法開発への展開が期待される。
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