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2016/10/5
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科部分床義歯補綴学分野の若林教授と上野講師の研究グループは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の小川教授らとの共同研究で、紫外線照射されたインプラント材料が、骨芽細胞の親和性を飛躍的に高め、炎症反応を減少させ、インプラント周囲の組織の治癒を促進させることを明らかにした。グループは、炎症時に発生する酸化ストレスの原因物質である活性酸素種に着目し、この発生レベルを従来のチタンと紫外線照射チタンで比較。その結果、紫外線照射チタンで細胞内の活性酸素種の発生が40〜50%まで抑えられ、活性酸素種によるDNAの損傷レベルも50%減少した。さらに、炎症反応のマーカーである炎症性サイトカイン量も紫外線照射チタンで有意に減少し、紫外線照射チタンに抗炎症効果があると証明された。 成果は、薬剤を使わずにインプラントそのものに抗酸化作用を持たせるという点で、臨床応用も容易であるとされている。今後は、事前にチタンを紫外線処理したインプラントにより、炎症が緩和されて治癒に必要な骨形成が促進されることが期待される。
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