このページはJavaScriptを使用して作成しております。 最適な状態でご覧頂くためにも、大変お手数ですがスクリプトの使用を許可してから、改めてアクセスしてください。
パンフ請求リスト0
2016/8/31
東北大学
東北大学大学院理学研究科地学専攻・海保邦夫教授のグループは、約2億5200万年前(ペルム紀末)に起きた生物の史上最大の大量絶滅時の気候変動を、堆積岩中の有機分子分析によって解明した。同グループは、生物大量絶滅の1段階目において、地球規模の顕著な土壌流出、浅海の生物生産量増大と酸素欠乏を引き起こした証拠を多数の地点で確認。2段階目の生物大量絶滅時には、土壌流出事件は起きず、海洋深部の無酸素化が最大になった。このことは、原因と考えられてきたシベリア巨大火山活動による成層圏エアロゾルが気候変動を起し、それにより陸上植生が崩壊し、土壌流出や浅海無酸素化が起きたことを示している。海保教授らは、すでに小惑星の地球衝突が原因となった約6600万年前(白亜紀末)の大量絶滅時の原因についても解明しているほか、シベリア巨大火山活動による成層圏すすエアロゾルが起こす気候変動の研究を進めており、陸上植生崩壊までのプロセス実証が期待される。
編集部がお届けする教育ニューストップへ