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2014/12/3
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子神経科学分野の田中光一教授と相澤秀紀准教授の研究グループは、自治医科大学、九州大学、玉川大学との共同研究で、手網核と呼ばれる脳の一部に存在するグリア細胞の機能不全がうつ病の症状に似た行動異常・睡眠障害を引き起こすことをつきとめた。グリア細胞に着目した今回の研究は、グリア細胞の一種であるアストロサイトが発現するGLT-1遺伝子の条件的欠損マウスと、アストロサイトで優先的に遺伝子改変を引き起こすウイルスペクターを組み合わせて、マウスのグリア細胞のみを遺伝子操作。このマウスを詳細に調べると、脳幹部のセロトニンとドーパミンを産生する細胞の活動性が抑えられていたほか、絶望状態、不安様行動、社会回避行動など、うつ病の症状に似た行動異常が窺われた。成果は米国の科学誌『Journal of Neuroscience』のオンライン版に発表されたほか、新たな抗うつ薬の開発につながるものとして期待を寄せている
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