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2013/5/8
東北大学
東北大学大学院理学研究科地学専攻の宮原正明助教と大谷栄治教授を中心とした研究グループは、高輝度光科学研究センター、広島大学、岡山理科大学との共同研究で、月から飛来した隕石に、超高圧環境でのみ生成するシリカの超高圧相(ザイフェルタイト)があることを発見した。月表層で超高圧環境が発生するのは隕石衝突時のみで、月での隕石衝突は後期隕石爆撃期と呼ばれる38〜41億年前に集中的に起きたとされている。しかし、この隕石のザイフェルタイトが生成されたのは27 億年前であることが判明し、少なくとも後期隕石爆撃期後の27億年前まで隕石衝突が続いていた可能性が示唆された。27 億年前の地球では原子生命圏が形成されつつあり、隕石の重爆撃は原子生命圏の進化にも影響を及ぼした可能性もある。また、月では45億年前の月形成後から現在に至るまでの隕石衝突史がほぼ保存されていると考えられ、それを研究することで地球への隕石衝突史も明らかにすることができると期待されている。
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