刀匠になるには?
ワクワクできる仕事を探してみよう!
どんな職業? どうすればなれる?
キャリタス進学ではそれぞれの仕事の代表的な内容と、就き方を紹介しています。
刀匠になるには
どんなことをするの?
刀剣の中でも日本刀は現在、世界に類を見ない鉄の最高の美術品としての価値をもっており、その製作技術を保持、向上していく必要性を国から特別に認められています。この日本刀を製作しているのが刀匠です。
ここで活躍
文化庁の承認を受けて、独立します。日本刀の原料の鉄・玉鋼(たまがね)は、粘土で築いた炉の中で砂鉄と木炭を燃やす「たたら吹き」と呼ばれる伝統的な製鉄法による純度の高いものです。刀匠はこの玉鋼を木炭で熱し、重ねて槌で鍛練を繰り返し、理想的な刀身を製作していきます。次に研師(とぎし)が刀身を研ぎ上げ、鞘師や柄巻師、鐔(つば)などをつくる金工師らの手を経て、一口(本)の日本刀ができあがります。
なるにはこれが必要!
すでに文化庁の承認を得ている刀匠に弟子入りし、5年以上継続して作刀技術の厳しい修業をします。そうして4年以上経つと、年に1度開かれる文化庁主催の「美術刀剣刀匠技術保存研修会」の受講資格が得られます。修了証書を得る人は、多い年で7〜8人、少ない年で2人です。独立すると、年1度の「新作刀展覧会」(日本美術刀剣保存協会主催)に応募し賞を得ることが登竜門となっています。
これを知っておくと役立つ豆知識
刀匠は全国で約400人います。この大部分は、戦後に「美術品としての価値のある刀剣類」の所持と製造を認められてから仕事に就いた人です。日本刀はコレクターによって購入されますが、その数には限りがあり、安定した収入を得られる人は多くありません。多くは鉄工所の兼業や包丁製造などで生活を支えています。
この職業になるには