原子力技術者になるには?
ワクワクできる仕事を探してみよう!
どんな職業? どうすればなれる?
キャリタス進学ではそれぞれの仕事の代表的な内容と、就き方を紹介しています。
原子力技術者になるには
どんなことをするの?
ウランを濃縮・加工して原子炉で燃やした後、プルトニウムなどの有用物質を回収して再加工し、不要になった放射性物質を処理する「核燃料サイクル」。このサイクルの各過程で働くのが原子力技術者です。
ここで活躍
原子力技術者の仕事は専門分野ごとに分かれており、原子炉やプラントなどに関連する機器の設計、製作、建設、試験、運転などさまざま。原子力発電を行っている電力会社をはじめ、電気機器製造業、建設業、機械製造業、造船造機業、鉄鋼業、化学工業など、大手企業の原子力関連部門で働くことができます。また、原子力は医療検査や治療、工業・農業分野の分析などにも広く活用されているため、病院や大学、研究所でも活躍できます。
なるにはこれが必要!
物理学、化学、数学、電気・機械といった基礎工学や語学力など、大学の理工学部卒業程度の知識が必要です。原子力工学、電気工学、機械工学系学科出身者が多いものの、原子力発電所では工業系の高校・専門学校卒業者を育成するコースも設けています。専門分野で活躍するには、放射線取扱主任者、核燃料取扱主任者、原子炉主任技術者などの国家資格があると有利。原子力には適正な取り扱いが求められるため正確さ、精密さも必要です。
これを知っておくと役立つ豆知識
原子力技術者には、原子炉の設計・解析などを行う「原子力専門技術者」、原子炉の設計・製造などを行う「原子力関連技術者」、核燃料の精錬などを行う「核燃料技術者」、非破壊検査などを行う「放射線利用技術者」、原子力施設での放射線防護などを行う「原子力安全管理技術者」、核融合の研究開発を行う「核融合専門技術者」がいます。
関連する資格
放射線取扱主任者
放射線発生装置などの取り扱いに必要な国家資格。放射線発生装置を取り扱う工場では有資格者を一人以上置くことが義務づけられています。1種と2種があります。
核燃料取扱主任者
核燃料物質の加工事業などの保安・監督ができる国家資格です。
原子炉主任技術者
原子炉の運転に関する保安を監督するために必要な国家資格です。
問い合わせ
社団法人 日本原子力産業会議
TEL 03-3508-2411(代)
FAX 03-3508-2094
(放射線取扱主任者国家試験について)
財団法人 原子力安全技術センター主任者試験グループ
TEL 03-3814-7480
FAX 03-3814-4617
(核燃料取扱主任者、原子炉主任技術者国家試験について)
文部科学省科学技術・学術政策局原子力安全課
TEL 03-5253-4111(代)
経済産業省原子力安全・保安院原子力安全保安課
TEL 03-3501-1511(代)
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