どんな学科がある?
食物学科、食物栄養学科、食品栄養学科、栄養学科、食生活科学科、管理栄養学科、文化栄養学科、医療栄養学科など
どんな学問?
■食物栄養学
食物学・栄養学の知識を科学的・総合的に学び、体の仕組みを知り、健康を管理する方法を研究する。食品学、栄養学、調理学の3分野が基本。
■栄養学
食物の摂取と健康との関係を、体内における栄養素の代謝を通じて明らかにする生命科学的な観点から研究する。
どんなことが勉強できる?
■食物栄養学科
栄養士や管理栄養士など栄養管理のプロを目指す学生が大半を占めるため、専門家を養成するためのカリキュラムを用意している大学が目立つ。1〜2年次は、栄養学、食品学、調理学の基礎科目が主体。3年次以降でより専門的に学ぶ。資格取得のための必修科目も多数用意されており、調理実習や臨床栄養学実習、食品学実験などの実習、実験は4年間を通して行われる。
■栄養学科
生物・化学の知識を基礎に、体の仕組みや栄養素の変化、栄養成分、食品衛生などの専門分野を学ぶ。さらに、食生活の歴史的・文化的側面に関する科目も履修する。
■医療栄養学科
健康長寿を推進する食環境づくりを担う管理栄養士を目指し、健康増進、早期栄養状態の改善や疾病の再発予防といった予防医学などの医療知識も幅広く学ぶ。医療・臨床の現場で他の医療専門職と連携しながら役割を果たせるよう、医療現場での実習なども行われている。
あなたの周りの食物・栄養学
ある大手食品メーカーの「子どもの食事に関する調査」によると、両親の8割以上が幼児食の重要さを理解しており、7割弱の母親がほぼ毎食手づくりをしているという。一方で、母親の7割強が子どもの食事には「自信がない」と答え、「食」をどうすれば良いかを考えるとストレスが高まると指摘している。幼児期の食事は、子どもの成長に重大な影響があるといわれているからこそ、悩みも大きい。この分野では「食」について考察し、このような悩みの解決に役立てていきたい。