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どんな学科がある?
生物工学科、生物生産工学科、応用微生物工学科、遺伝子工学科、バイオサイエンス学科など
どんな学問?
あらゆる生体の仕組みや機能を分子・細胞レベルで理解し、役立つ技術に応用していく。パターン認識や学習などの生体機能を取り入れた情報・制御技術なども学ぶ。医療、食品をはじめとしたさまざまな分野で脚光を浴びている。専門分野としては、生物利用技術を研究する遺伝子工学や、細胞の性質を変えて有用な物質の生産の研究を行う細胞工学が中心。ほかに細胞生物学、分子生物学、生物反応工学、タンパク質工学などがある。
どんなことが勉強できる?
1〜2年次は、生物化学・有機化学・物理化学などに加え、生物化学概論・生命科学概論といった基礎的な専門科目を学ぶ。その後、遺伝子工学、細胞工学、免疫工学、生体高分子工学、タンパク質工学などの専門科目を履修する。また、バイオテクノロジーの応用範囲はきわめて幅広いため、医学、薬学、食品、化学、発酵といった関連領域の科目も豊富に設けられている。実験や実習も多い。4年次には、それぞれ研究室に所属して卒業研究に取り組む。
あなたの周りの生物工学
人間が有する23本のDNAに含まれる遺伝情報全体を「ゲノム」という。このゲノムの研究成果が今、幅広い分野で利用されようとしている。代表的な例は、医療への応用だ。ゲノム中の一塩基多型のパターンを調べて、病気の発症を調べたり、それぞれのゲノムを分析して各人に合った医療を行うよう取り組んでいる。また、環境への応用としては生分解性プラスチックを産出する微生物のゲノムを改変して効率を高めるといった例がある。