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どんな学科がある?
文化学科、日本文化学科、英米文化学科、比較文化学科、文化人類学科、人間文化学科、文化情報学科、日本文化創造学科、地域創造学科など
どんな学問?
■文化学
現代文化を対象に文学、歴史、思想、宗教、芸術など多方面からアプローチし、多様化・グローバル化する社会と文化を読み解く。異なるさまざまな文化を個別的、総合的に比較する比較文化学の視点も取り入れ、文化の本質を理解する。
地域別に学ぶものと、横断的に学ぶものとに分かれる。文化圏、地域、国などをターゲットにしている地域別分野では、日本文化、東洋文化、西洋文化などに分けられる。それぞれの文化について、文学や言語、宗教、芸術、社会、民族などを総合した立場から理解していく。
一方、横断的に学ぶものは、宗教や思想、習慣、民族など特定のテーマについて世界のさまざまな文化を比較しながら、その本質を探る。
いずれも、文化のジャンルと欧米やアジアなど世界各地域の個別の文化が主な対象となるだけに、広い視野から知識を身に付けられる。
■比較文化学
各国・地域の文学、思想、言語、歴史、芸術、生活様式など多彩な文化領域について深く学びながら、比較の観点から総合的・学際的に研究。日本人としての生き方を考察し、高い異文化適応力やコミュニケーション能力を磨く。
どんなことが勉強できる?
■文化学系
思想、比較文化、文化学共通の科目を総合的に学んだり、特定分野を掘り下げて学ぶことも可能。主要な文化圏を集中的に履修することもできる。ほかの人文系学科と同様、講義とゼミを並行させながら専攻する。
■日本文化学系
言語と文化が主要分野。言語は日本語概論、日本語学、日本語史など日本語関連の科目が並ぶ。また、文化の対象は大学によって異なるが文学、思想・歴史、文化・芸術、言語などの領域をカバーする科目が多い。
■比較文化学系
1年次では語学、特に英語を徹底的に習得する。並行して一部の専門基礎教育科目を履修し、比較の方法論を学ぶ。2年次では基礎演習を履修するとともに、歴史・民族・地域事情・思想・言語・文学・ジェンダーといった専門科目を学ぶ。3・4年次ではより専門的な科目を履修したり、ゼミに所属して研究活動を進める。
■人間文化学系
学習内容は大学によってかなり異なるが、研究対象は人間・文化・社会と地域に分かれる。1年次に、専門基礎英語、基礎演習、基礎講義を受講。2年次には専攻コース別の基本科目、関連科目を中心に履修し、3年次からゼミに所属し本格的な専門教育を受ける。
あなたの周りの文化学
国立民族学博物館は、博物館機能を備えた文化人類学・民族学とその関連分野の研究センターだ。ここには、世界中の人々の生活や価値観を深く理解するための膨大な資料が所蔵されている。民族標本の資料だけでも約27万点、文献図書資料にいたっては約61万点を数える。2009年春にはアフリカ展示と西アジア展示を30年ぶりにリニューアル。以後5年間ですべての展示場を新たにする予定だ。