大学・短期大学の学問を知ろう

哲学・宗教系哲学・宗教系→宗教学

さまざまな宗教の思想や歴史を学び、人類と宗教の関わりや宗教の本質的な意味について、学問的立場から客観的に研究する。

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どんな学科がある?

キリスト教学科、神学科、宗教学科、仏教学科、神道学科など

どんな学問?

仏教やキリスト教、イスラム教など特定宗教の思想、哲学、歴史だけでなく、人類と宗教のかかわり、宗教のもつ本質的な意味などについて、学問的な立場から客観的に探究する。国公立大学では、哲学の1分野とするのが一般的だが、宗教系の私立大学ではキリスト教学科、仏教学科、神道学科などを設置する。宗教者の育成を目的とする大学もあるが、多くは信仰とは一線を画し、あくまでも学問として追究している。

どんなことが勉強できる?

■神学系
新・旧約聖書の概論や教会史が最初のテーマ。聖書の内容のほか、聖書の記述が現代の事象にどう応用できるかなどの研究を進める。並行して、英語やラテン語・ギリシア語なども学ぶ。これら神学の基礎を習得した上で、さらにキリスト教学や組織神学を学び神学的関心を深めていく。

■仏教学系
仏教思想を教義としてでなく、科学的な手法によって学ぶ。インドをはじめ伝来の各地域について、思想、文化、民族、歴史など多様な角度からアプローチする。また仏教と世界の諸思想・宗教との比較や、各地域の福祉、環境、医療問題など国際社会のさまざまな問題も取り上げる。
1年次には仏教概論、経典入門、アジア各地の仏教文化史などの基礎知識を学ぶ。2年次からはより専門性を高める哲学史、思想史、宗教史、仏典原語などの科目を履修する。さらに、ゼミではより専門性の高い研究課題に取り組む。

■神道学系
祭祈、神道古典、神道史および神社史、神道神学、宗教学の5つの体系のもとに、古代から近現代にいたる神道を史料に基づき実証的に履修する。神道の本義と本質とを正しく理解できるよう、カリキュラムが工夫されている。

あなたの周りの宗教学

警察庁の調べによると、平成20年中の自殺者の総数は3万2249人にも及ぶ。それでも、前年と比べて844人減少したという。特に多いのが、50歳代の男性だ。原因・動機については、健康問題が最も多く、次いで経済・生活問題、家庭問題となっている。いずれにしろ、深刻な数字であることは間違いない。宗教学的観点から「生きる」ことの意義を考察していきたい。

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