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人間科学系人間科学系→人間科学

人文科学、社会科学、自然科学という学問の枠を超えた広い視野をもって「人間とは何か」を考え、現代人の諸問題の解決を目指す。

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どんな学科がある?

人間科学科、人間基礎科学科、人間関係学科、人間発達学科、人間行動学科、人間健康科学科など

どんな学問?

■人間科学
「人間とは何か」「人間であるとは」といった根源的な問題を哲学や生命科学の観点から探究する。研究対象は、人間の心のメカニズム、社会構造、人間同士の関係、生活環境など幅広い。心理学、社会学、教育学の3つの分野がベースとなるが、人文科学と自然科学を融合した性格を有しており、生物学、医学、情報科学の知識も必要とする。

■人間関係学
人間の心理と行動、社会の組織・制度、人間の発達と形成においてさまざまな歪みが生じている現代社会。これらの問題の実態や背景を解き明かし、問題解決を目指す。人間の意識や行動のメカニズムを科学的に追求する心理学、あらゆる社会現象を社会の仕組みと関連付け社会関係の意義と構造を解き明かす社会学、人間形成のための理論や方法を研究する教育学などの分野を柱に、あらゆる学問分野を結集し、総合的かつ科学的にアプローチする。最も学際的な学問系統の1つといえる。

どんなことが勉強できる?

心理学、教育学、社会学を中心に、幅広い専門知識を習得する。心理学は基礎心理学・人格心理学・発達心理学・実験心理学・臨床心理学を重視。教育学では人間形成論・教育心理学・社会教育論・教育技術論などを学ぶ。社会学では社会心理学・文化人類学・社会調査法などの科目を履修する。
1年次に人間関係論、行動科学基礎論などの基礎科目や、社会学・文化人類学・臨床心理学・精神分析学・教育学など幅広い領域を学ぶ。2・3年次には各自の問題意識に応じて幅広く隣接科目を履修する。ゼミでは、心理学実験、社会調査実習、社会教育実習などの実習が多く多彩な手法を学ぶ。

あなたの周りの人間科学

近年、コンピュータ技術の発達に伴い、脳科学の分野が脚光を浴びている。MRIやX線CTなどの装置を使えば、人間の脳の形を観察できるので、脳のどこが病気なのか、脳神経細胞がどの程度減少しているのかも簡単に分かる。また、脳の働きをみる装置には、ポジトロンCTや機能的MRIなどがある。いずれも、人間が思考したり、動いている時の脳の働きが把握できるという。

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