上智大学の総合型選抜入試[推薦入学試験(公募制)]|出願条件・倍率・入試対策を解説

※総合型選抜ではなくここでは推薦入学試験(公募制)について解説

上智大学は文理9学部を擁する、最難関私立大学の一つです。「早慶上理」の“上”に該当し、「ソフィア(Sophia)」の愛称で親しまれています。国内外から多様な学生が集うキャンパスは、グローバルな雰囲気に満ちています。専門分野に加えて英語教育にも熱心で、「将来は国際的に活躍したい」と考える受験生におすすめしたい大学です。

今回は、受験生から人気の高い上智大学の総合型選抜について、解説します。上智大学の総合型選抜の出願条件や日程、競争率、合格に向けた対策法を詳しく解説しますので、上智大学志望の高校生は、ぜひ参考にしてください。

<注意>
上智大学には、総合型選抜という名称の入試方式はありません。いわゆる総合型選抜にあたる入試方式は、「推薦入学試験(公募制)」です。本記事は、上智大学の推薦入学試験(公募制)を解説します。

※本内容は、上智大学公表の情報をもとに掲載しています。入試関連情報は一部予定を含んでいる場合もありますので、必ず最新の大学発行の入試要項等でご確認ください。

上智大学の総合型選抜入試[推薦入学試験(公募制)]の概要

はじめに、上智大学の推薦入学試験(公募制)の概要を解説します。目的や実施学部、求める人材像、日程などの基本情報を押さえましょう。

上智大学の推薦入学試験(公募制)の目的と実施学部


上智大学の推薦入学試験(公募制)は、独自の選考方法によって多様な人材を求めることを目的としています。ペーパーテストの成績では測れない能力や資質を持った受験生が、歓迎されます。
また、上智大学への志望動機の強さや、大学での学びに適応できる学力の有無も、選考基準として重視されます。
高校時代に力を入れて取り組んだ活動がある受験生、独自の社会活動を重ねてきた受験生などに、おすすめの入試方式です。

上智大学の推薦入学試験(公募制)は、全学部・全学科が実施します。ただし、学科間の併願はできません。

上智大学が求める人材


上智大学は、キリスト教(カトリック)の精神に基づく教育を実践しています。他者と社会に奉仕しながら自己を高められる人、また集団の中でともに生きる精神(”For Others, With Others”)を大切にしながら、リーダーシップを発揮できる人も期待されています。

英語を軸とした国際教育に力を入れる大学ですので、多言語を駆使して異文化理解・異文化交流に取り組む意欲が高い人も歓迎されます。

上智大学の推薦入学試験(公募制)の入試・合格発表日程


上智大学の推薦入学試験(公募制)の日程をまとめました。なお、下表は2025年度入試の日程です。最新の日程情報は、大学ホームページや募集要項で確認してください。
出願期間(Web) 11月1日(金)〜11月7日(木)
郵送書類(レポート等特定課題)の提出期限 11月8日(金)消印有効
学科試験・面接 11月30日(土)
合格発表 12月12日(木)

上智大学の総合型選抜入試[推薦入学試験(公募制)]出願条件と選抜方法

上智大学の推薦入学試験(公募制)に出願できる条件と選抜方法を解説します。

全学部・学科共通の出願条件


上智大学の推薦入学試験(公募制)に出願するためには、学部学科を問わず、以下4つの条件を満たさなければなりません。

(1) 高校卒業見込み、かつ上智大学が第一志望。合格した場合、入学を確約できる
(2) 学科が指定する科目を履修している
(3) 学科が指定する評定平均を満たしている
(4) 学科が指定する外国語検定試験の基準を満たす

(1)は「国際バカロレア(IB)枠」と代替可能です。(2)〜(4)の基準詳細は、学科ごとに異なります。

出願に使用できる外国語検定試験は、次の15種類です。

・実用英語技能検定(英検®)
・TOEFL® iBT
・TOEIC® S&WおよびTOEIC® L&R
・国連英検
・IELTS
・TEAP
・TEAP CBT
・GTEC
・ケンブリッジ英検
・独検
・Goethe-Institutのドイツ語検定試験
・オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験 (oesd)
・仏検
・DELF・DALF
・TCF
※ 出願可能な基準は、学科ごとに異なります。詳しくは後ほど、解説します。

また、出願にあたって学科が指定する内容のレポート課題等を作成し、提出する必要があります。指定のテーマについては、要項をご覧ください。

各学部学科の出願条件を、選抜方法とともに、詳しく見ていきましょう。

神学部


神学部は、「評定平均が全体で3.5以上」であることを出願条件としています。科目の履修状況、外国語検定試験の基準はありません。

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験の内容は、キリスト教外国語(英語/ドイツ語/フランス語より選択)の基礎理解を問う問題が90分、キリスト教に関する基礎理解を問う小論文が90分です。
書類選考の結果とともに、合否判定が行われます。

文学部


文学部に出願できる基準は、以下の通りです。
学科 学習成績の状況の指定
哲学 全体の評定平均4.0以上
外国語・国語・地理歴史それぞれの評定平均4.0以上
史学 全体の評定平均4.0以上
地理歴史の評定平均4.3以上
※『歴史総合・日本史探究』または『歴史総合・世界史探究』の履修必須
国文学 全体の評定平均4.0以上
国語の評定平均4.3以上
英文学 全体の評定平均4.0以上
英語の評定平均4.5以上
ドイツ文学 全体の評定平均4.0以上
外国語・国語それぞれの評定平均4.0以上
フランス文学 全体の評定平均4.0以上
英語(フランス語可)・国語それぞれの評定平均4.0以上
新聞 全体の評定平均4.0以上

あわせて、以下いずれか一つ、外国語検定試験の基準を満たすことも求められます。
学科 英検® TOEFL® iBT TOEIC® S&W、TOEIC® L&R 国連英検 IELTS TEAP TEAP CBT GTEC ケンブリッジ英検
哲学 2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220 (各50) 325 930 142
史学 2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220 (各50) 325 930 142
国文学 2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220 (各50) 325 930 142
英文学 準1級 67 LR700& SW270 B級 5.5 280 (各65) 470 1180 162
ドイツ文学 2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220 (各50) 325 930 142
フランス文学 2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220 (各50) 325 930 142
新聞 2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220 (各50) 325 930 142
※ 英語以外の外国語検定試験の基準は、要項をご覧ください。

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験の内容は、下表の通りです。書類選考の結果とともに、合否判定が行われます。
学科 学科試験の内容
哲学 哲学への関心や思考力・表現力を問う問題(60分)
史学 歴史学と歴史に関する理解力・思考力を問う問題、課題図書に関わる問題(90分)
国文学 国文学や国語学、漢文学を学ぶための読解力・表現力・思考力を問う問題(90分)
英文学 英語の適性検査(60分)
ドイツ文学 日本語の小論文(90分)
フランス文学 英語またはフランス語のディクテーション(30分)
課題図書に関する小論文(90分)
新聞 ジャーナリズムに関する問題(90分)

総合人間科学部


総合人間科学部に出願できる評定平均は、全学科共通で「全体で4.0以上」となっています。
看護学科のみ、『数学T・U・A・B・C』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』いずれかの履修が必須です。

学科 英検® TOEFL® iBT TOEIC® S&W、TOEIC® L&R 国連英検 IELTS TEAP TEAP CBT GTEC ケンブリッジ英検
2級 42 LR550&
SW240
C級 4.0 220(各50) 325 930 142
※ 英語以外の外国語検定試験の基準は、要項をご覧ください。

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験の内容は、下表の通りです。書類選考の結果とともに、合否判定が行われます。
学科 学科試験の内容
教育 教育に関する小論文(90分)
心理 課題文に関する論述試験(90分)
社会 文章理解力、表現力、思考力に関する問題(60分)
社会福祉 社会および社会福祉に関する理解力、思考力を問う問題(90分)
看護 小論文(60分)

法学部


法学部に出願できる評定平均は、全学科共通で「全体が4.0以上」となっています。
あわせて、以下いずれか一つ、外国語検定試験の基準を満たすことも求められます。
学科 英検® TOEFL® iBT TOEIC® S&W、TOEIC® L&R 国連英検 IELTS TEAP TEAP CBT GTEC ケンブリッジ英検
法律 2級 42 LR550&
SW240
C級 4.0 220(各50) 325 930 142
国際関係法 準1級 72 LR785&
SW310
B級 5.5 330 (各70) 590 1180 162
地球環境法 2級 42 LR550&
SW240
C級 4.0 220(各50) 325 930 142
※ 英語以外の外国語検定試験の基準は、要項をご覧ください。

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験の内容は、下表の通りです。書類選考の結果とともに、合否判定が行われます。
学科 学科試験の内容
法律 社会と法に関する設問を含む小論文(60分)
国際関係法 国際関係に関する小論文(60分)
地球環境法 環境問題を含む社会と法に関する小論文(60分)

経済学部


経済学部に出願できる評定基準は、下表のとおりです。
学科 学習成績の状況の指定
経済 全体の評定平均4.0以上
数学の評定平均4.5以上
※『数学T・U・A・B・C(ベクトル)』の履修が必須
経営 全体の評定平均4.0以上

あわせて、以下いずれか一つ、外国語検定試験の基準を満たすことも求められます。
学科 英検® TOEFL® iBT TOEIC® S&W、TOEIC® L&R 国連英検 IELTS TEAP TEAP CBT GTEC ケンブリッジ英検
経済 2級 42 LR550&
SW240
C級 4.0 220(各50) 325 930 142
経営 2級A 55 LR650&
SW250
B級 4.5 270 (各65) 445 1050 147

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験の内容は、下表の通りです。書類選考の結果とともに、合否判定が行われます。
学科 学科試験の内容
経済 数学の基礎に関する理解力、思考力を問う問題(60分)
経営 産業社会に関する理解力、思考力を問う問題(90分)

外国語学部


外国語学部に出願できる基準は、以下の通りです。
学科 学習成績の状況の指定
英語 全体の評定平均4.0以上
英語の評定平均4.3以上
ドイツ語 全体の評定平均4.0以上
外国語・国語それぞれの評定平均4.3以上
フランス語 全体の評定平均4.0以上
外国語・国語それぞれの評定平均4.3以上
イスパニア語 全体の評定平均4.0以上
外国語・国語それぞれの評定平均4.3以上
ロシア語 全体の評定平均4.0以上
外国語の評定平均4.3以上
ポルトガル語 全体の評定平均4.0以上
外国語・国語それぞれの評定平均4.3以上

あわせて、以下いずれか一つ、外国語検定試験の基準を満たすことも求められます。
学科 英検® TOEFL® iBT TOEIC® S&W、TOEIC® L&R 国連英検 IELTS TEAP TEAP CBT GTEC ケンブリッジ英検
英語 準1級 72 LR785&
SW310
B級 5.5 330
(各70)
590 1180 162
ドイツ語 2級 42 LR550&
SW240
C級 4.0 220
(各50)
325 930 142
フランス語 2級A 55 LR650& SW250 B級 4.5 270
(各65)
445 1050 147
イスパニア語 2級A 55 LR650&
SW250
B級 4.5 270
(各65)
445 1050 147
ロシア語 2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220
(各50)
325 930 142
ポルトガル語 2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220
(各50)
325 930 142
※ 英語以外の外国語検定試験の基準は、要項をご覧ください。

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験の内容は、下表の通りです。書類選考の結果とともに、合否判定が行われます。
学科 学科試験の内容
英語 英語の諸技術適性試験(90分)
ドイツ語 設問を含む小論文(90分)
フランス語 小論文(60分・1400字)
イスパニア語 筆記による表現能力、読解力と要約力(60分)
ロシア語 ロシア・ソ連についての基礎的知識を問う設問を含む小論文(90分)
ポルトガル語 ポルトガル語に関する基礎知識を問う設問を含む小論文(60分)

総合グローバル学部


総合グローバル学部に出願できる評定平均は、「全体が4.0以上」となっています。
あわせて、以下いずれか一つ、外国語検定試験の基準を満たすことも求められます。
学科 英検® TOEFL® iBT TOEIC® S&W、TOEIC® L&R 国連英検 IELTS TEAP TEAP CBT GTEC ケンブリッジ英検
総合グローバル 2級A 55 LR650&
SW250
B級 4.5 270
(各65)
445 1050 147
※ 英語以外の外国語検定試験の基準は、要項をご覧ください。

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験は小論文で、60分間で800字を執筆します。

国際教養学部


国際教養学部に出願できる評定平均は、「全体が4.0以上」となっています。
あわせて、以下いずれか一つ、外国語検定試験の基準を満たすことも求められます。他学部では使用可能な試験が利用できない場合があります。注意してください。
学科 英検® TOEFL® iBT TOEIC® S&W、TOEIC® L&R 国連英検 IELTS TEAP TEAP CBT GTEC ケンブリッジ英検
国際教養 不可 83 不可 不可 6.5 340(各75) 615 不可 不可
※ 英語以外の外国語検定試験の基準は、要項をご覧ください。

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験では、英語の適性試験(English Aptitude Test)が実施され、英文のエッセイを60分で執筆します。

理工学部


理工学部に出願できる評定平均は、全学科共通で以下の2点です。

(1) 全体の評定平均4.0以上
(2) 全体の評定平均が3.8以上で、数学と理科それぞれの評定平均が4.5以上

(1)もしくは(2)のいずれかを満たせば、出願できます。

また、『数学T・U・V・A・B・C』および、『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』いずれかの履修が必須となっています。

あわせて、以下いずれか一つ、外国語検定試験の基準を満たすことも求められます。
学科 英検® TOEFL® iBT TOEIC® S&W、TOEIC® L&R 国連英検 IELTS TEAP TEAP CBT GTEC ケンブリッジ英検
2級 42 LR550& SW240 C級 4.0 220
(各50)
325 930 142
※ 英語以外の外国語検定試験の基準は、要項をご覧ください。

選考は、学科試験と面接が課されます。学科試験の内容は、下表の通りです。書類選考の結果とともに、合否判定が行われます。
学科 学科試験の内容
物質生命理工 自然科学に関する小論文(120分)
機能創造理工 数学、物理の基礎に関する理解力、思考力、論述力を問う問題(120分)
情報理工 数学、物理の基礎に関する理解力、思考力、論述力を問う問題(120分)

上智大学の総合型選抜入試[推薦入学試験(公募制)]の募集人員と倍率、合格率

上智大学の推薦入学試験(公募制)の募集人員と入試結果を、表にまとめて解説します。

まず、2025年度入試における、推薦入学試験(公募制)の募集人員 は以下の通りです。
学部 学科 募集人員
8
哲学 15
史学 13
国文学 5
英文学 20
ドイツ文学 10
フランス文学 8
新聞 40
総合人間科学 教育 7
心理 12
社会 10
社会福祉 15
看護 20
法律 28
国際関係法 14
地球環境法 11
経済 経済 24
経営 27
外国語 英語 65
ドイツ語 17
フランス語 12
イスパニア語 10
ロシア語 12
ポルトガル語 12
総合グローバル 総合グローバル 60
国際教養 国際教養 30
理工 物質生命理工 8
機能創造理工 10
情報理工 10

2024年度の推薦入学試験(公募制)結果は、以下の通りでした。
学部 学科 志願者数 合格者数 倍率
20 15 1.3
哲学 27 9 3.0
史学 26 15 1.7
国文学 8 2 4.0
英文学 16 16 1.0
ドイツ文学 17 15 1.1
フランス文学 20 10 2.0
新聞 93 30 3.1
総合人間科学 教育 31 8 3.9
心理 56 12 4.7
社会 39 8 4.9
社会福祉 38 18 2.1
看護 43 27 1.6
法律 100 32 3.1
国際関係法 12 8 1.5
地球環境法 38 14 2.7
経済 経済 60 27 2.2
経営 70 19 3.7
外国語 英語 127 68 1.9
ドイツ語 17 9 1.9
フランス語 18 12 1.5
イスパニア語 7 5 1.4
ロシア語 6 4 1.5
ポルトガル語 2 2 1.0
総合グローバル 総合グローバル 147 58 2.5
国際教養 国際教養 68 30 2.3
理工 物質生命理工 15 5 3.0
機能創造理工 11 8 1.4
情報理工 19 6 3.2
(参考)入試結果|上智大学

上智大学の総合型選抜入試[推薦入学試験(公募制)]における注意点

上智大学の総合型選抜を志望する高校生に向けて、注意したいポイントを3つ解説します。

出願に必要な評定平均について


上智大学は、全学部で評定平均基準が設けられています。神学部は3.5以上、その他の学部は最低4.0以上と、基準値が高めです。
文学部や経済学部(経済)、外国語学部、理工学部は、評定平均に加えて、学部・学科の学びに関連する教科の履修も指定します。

出願を希望する高校生は、自分が評定平均基準を満たしているか、また指定科目を間違いなく履修しているか、確認しておきましょう。不安な場合は、担任の先生に問い合わせてください。

外国語検定試験の基準について


神学部以外は、外国語検定試験で基準以上のスコアを取得していることも、出願条件となっています。提出できるスコアの有効期限も、試験ごとに指定されています。
有効期間内の結果を提出できるか、確認しておきましょう。スコアの有効期限は、要項に掲載されています。

合格可能性について


入試結果の項目で解説した通り、上智大学の推薦入学試験(公募制)は、不合格になる可能性もあります。不合格になったら、速やかに一般選抜を進めなければなりません。
不合格に備え、可能な限り推薦入学試験(公募制)対策と一般選抜対策を同時進行しておきましょう。推薦入学試験(公募制)の試験が終わったら、気持ちを一般選抜対策に切り替え、時間を無駄にせず勉強することが大切です。

上智大学の総合型選抜入試[推薦入学試験(公募制)]に合格する対策

上智大学の推薦入学試験(公募制)に合格するための対策を、4つ解説します。

上智大学の推薦入学試験(公募制)に合格するための対策


外国語の外部検定対策を早めに開始し、実績を残す


まず、英語の外部検定試験結果によって、出願できるかどうか決まる点を押さえ、早めに外国語検定対策をスタートしてください。

さらに、上智大学の推薦入学試験(公募制)に出願するライバルは、全員が基準を満たしています。当然、競争もハイレベルになることでしょう。スコアが、出願可能な基準ギリギリでは、心もとないかもしれません。
出願条件を大きく上回る結果を残しておくと、ライバルに対するアドバンテージとなり、心に余裕を持って受験に臨めるようになります。

高校の定期テストで着実に成績を残す


出願条件の一つである評定平均は、高校の定期テスト結果で決まります。授業を集中して受け、テスト範囲を完璧に仕上げて、毎回のテストで着実に結果を残していきましょう。

高校のテスト対策に不安がある場合は、高校生指導に評判の個別指導塾の利用がおすすめです。近隣の高校事情に精通した講師がいる塾なら、要点を押さえた効率の良い勉強が可能になります。

他の受験生と一線を画す、充実した書類を準備する


上智大学の推薦入学試験(公募制)は、提出した書類と学科試験・面接の内容とで選抜されます。出願書類は志願理由書のほか、調査書や高校学校長の推薦書、自己推薦書、レポート等の課題が含まれます。
このうち、受験生自身の努力を表現できるもの、自分の個性をアピールできるものが「志願理由書」「自己推薦書」「課題レポート」です。丁寧に、自分の言葉で、思いの丈を込めて完成させてください。大学が思わず注目したくなる書類が用意できれば、合格に一歩近付けます。

書類準備をサポートしてくれる、総合型選抜専門塾もあります。困ったら、ぜひ相談してみましょう。

学部の傾向に合わせて入念に対策する


推薦入学試験(公募制)の学科試験は、学部・学科の学びに関連する内容の小論文や論述試験が課されます。
学びの内容を事前にリサーチし、十分な知識を蓄えておきましょう。ニュースサイトや公的機関のSNSをチェックし、最新トレンドを押さえるのも、良い勉強方法です。

また、制限時間内で答案を完成させられるように、繰り返し練習しておくことも大切です。

上智大学の総合型選抜入試[推薦入学試験(公募制)]で合格しやすい受験生のタイプ

ハイレベルな競争を制し、上智大学の推薦入学試験(公募制)に合格できるのは、どのような受験生でしょうか。合格に近い3つのタイプを解説します。

上智大学の総合型選抜入試[推薦入学試験(公募制)]で合格しやすい受験生のタイプ

学部での学びに高い意欲を持ち、具体的に取り組んでいる受験生


上智大学の推薦入学試験(公募制)は、学科試験で入学後の学びに関連するテーマを出題します。専門領域への興味関心の度合い、努力の結果を見たいという大学の狙いが感じられるのではないでしょうか。

日ごろから大学で学びたい内容に興味を持ち、意欲を持って具体的な取り組みを続けている受験生は入試で有利になれるでしょう。英語のニュースサイトも、ぜひチェックしてみてください。日本と外国との報道の在り方の違いが発見でき、異文化理解が深まります。

高校で勉学に励み、高い基礎学力を持つ受験生


上智大学の推薦入学試験(公募制)では、すべての学部・学科で評定平均が必要です。これは、上智大学が高校での学びを大切にする姿勢のあらわれと考えられます。

高い基準を満たすだけの努力を高校時代に重ねてきた受験生、勉強に真剣に取り組んできた受験生は、これまでの結果が合格を引き寄せてくれるでしょう。

上智大学の特徴を理解し、貪欲に学べる資質を持った受験生


上智大学は、幅広い教養と専門領域を修得し、グローバルリーダーとなる人材を育てる大学です。また、キリスト教の教えを基盤とする大学であることも、理解しておく必要があります。
推薦入学試験(公募制)の面接で、キリスト教に関しての知識を問われる可能性も、十分にあります。上智大学の特徴を正しく理解し、その上で「上智大学で学びたい」という強い意欲、学ぶ資質を持つ受験生は、きっと合格を手にできるはずです。

上智大学の魅力

上智大学は、歴史の教科書でおなじみの「ザビエル」が所属していたイエズス会にルーツを持つ大学です。1911年に設立され、100年以上に渡って、日本の高等教育を牽引してきました。歴史を大切にしながら、新たな挑戦やイノベーションに果敢に取り組む、いま注目の大学です。

国際教育にも力を入れており、留学制度も充実しています。社会的な認知度や評価も高く、実業界で活躍する卒業生も多数。就職率は96%(2023年度卒業生)を誇ります。

推薦入学試験(公募制)は、憧れの上智大学に合格する手段の一つです。条件を満たし、準備を進めるのは、容易ではないかもしれません。しかし、努力するだけの価値はある大学です。ソフィアの門をくぐるその日を夢見ながら、一歩ずつ準備を進めていきましょう。

最新の大学案内・募集要項を必ず入手する

大学受験は、最新かつ正確な情報を手にすることが、合格への第一歩です。ハイレベルな出願条件が求められ、競争率も高い上智大学の推薦入学試験(公募制)を勝ち抜くためには、大学が求める人物像や大学で学べることなどを押さえる必要があります。

最新の大学案内パンフレットで詳細に確認し、募集要項も取り寄せて熟読しておきましょう。情報収集こそが、合格対策への第一歩です。

上智大学の資料はここから請求できます。

(※送料は請求者負担となります。)

まとめ

上智大学は、私大最難関を指す「早慶上理」の“上”にあたる大学です。キリスト教精神に基づいた多彩な学びと、充実した施設設備、キャンパスの立地の良さでも人気があります。

上智大学の推薦入学試験(公募制)に合格するには、入念な事前準備と合格に足るスキル養成が欠かせません。まずはキャリタス進学で、上智大学の情報を集めてみませんか。あなたが憧れのソフィア生になれる日を、心から応援しています。

記事提供



執筆者名:塾探しの窓口 編集部
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