立教大学の総合型選抜入試(自由選抜入試)

有名私立大学の頭文字を組み合わせた「MARCH」、そのRに該当するのが立教大学です。シンボルでもある1号館の建物は、ツタに覆われたレンガ造りで、「これぞ大学!」と気持ちが昂る佇まいを見せます。1号館に憧れて、立教大学を志望する高校生も少なくないのではないのでしょうか。

今回は、立教大学の入試方式の1つである総合型選抜を解説します。正式には「自由選抜入試」と呼ばれるこの方式は、個性を存分に発揮できるとあって、多くの受験生が挑戦します。立教大学の総合型選抜の出願条件や日程、競争率、合格に向けた対策法を詳しく解説しますので、立教大学の総合型選抜を志望する高校生はぜひ参考にしてください。

※本内容は、立教大学公表の情報をもとに掲載しています。入試関連情報は一部予定を含んでいる場合もありますので、必ず最新の大学発行の募集要項等でご確認ください。

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)とは

はじめに、立教大学の総合型選抜の概要を解説します。総合型選抜を実施する学部や利用可能な英語資格、求める人材像、日程などの基本情報を押さえましょう。

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)は全学部が実施する


立教大学では、11あるすべての学部が、総合型選抜を実施します。ただし、学部ごとに出願できる資格種別が異なる点に注意が必要です。

たとえば、スポーツ活動の実績で出願できる学部は4学部のみ、課外活動の実績で出願できる学部は5つのみといった具合です。また、「外国語運用能力・外国語資格」は、全学部で提出が必須となっており、出願可能なスコア基準を示す学部もあります。

学部ごとの出願資格は、のちほど詳しく解説します。続きをご覧ください。

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)で利用できる英語資格


全学部で提出が必須となる、「外国語運用能力・外国語資格」の内容も押さえておきましょう。提出できる資格と詳細を、表にまとめました。

利用可能な資格 注意点
ケンブリッジ英検 A2 Key、B1 Preliminary、B2 First、C1 Advanced、C2 Proficiency が利用可能
実用英語技能検定(英検®) 英検®(従来型)、英検®S-CBT、英検®S-Interview が有効
GTEC CBTタイプ、検定版のいずれも有効
IELTS IELTSコンピューター版も有効
IELTS Online、IELTS Indicator は利用不可
TOEFL iBT My BestTM Scores、Home Editionは利用不可
上記のほか、合否に関する条件や資格の有効期限などの細かな規定もあります。詳しくは大学発行の募集要項でご確認ください。

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)が求める人材


立教大学の総合型選抜では、どのような学生を求めているのでしょうか。

自由選抜入試
志望する学部に関連した高い能力をもつ者、あるいは学業以外の諸活動の分野に秀でた個性をもつ者で、本学ならびに各学部の教育目的を理解し、そこで学びたいという熱意を提出書類及び面接等の内容により多面的・総合的に評価し、選抜することを目的とする。
※ 引用:立教大学の教育目的と各種方針 | 立教大学

立教大学の総合型選抜が期待する学生像の要点は、以下の3つです。
  • ・志望学部に関連した高い能力をもっている
  • ・学業以外の活動で秀でた個性をもつ
  • ・立教大学で学ぶ熱意があり、アピールできる
立教大学の総合型選抜を志望したならば、立教大学の特徴や学びの内容をよく理解し、自分の夢や目標とマッチしているか、また大学入学後はどのような取り組みに力を入れたいか、自分の言葉で伝えられるよう熟考する必要があります。

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)の入試・合格発表日程


立教大学の総合型選抜は、全学部が同一日程で実施されます。
※ 下の日程は2025年度入試のものです。最新の日程情報は、大学ホームページや募集要項で確認してください。

出願期間 Web出願:2024年9月12日(木)〜9月18日(水)
書類送付締切日:9月19日(木)
第1次選考(書類選考) 合格者発表日 10月28日(月)
第2次選考日 11月16日(土)・11月17日(日)*
合格者発表日 12月2日(月)
*第2次選考:異文化コミュニケーション学部〈方式B〉は11月17日(日)のみ実施、スポーツウエルネス学部の選考は2日間とも実施

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)出願条件と選抜方法

立教大学の総合型選抜に出願できる条件は、学部ごとに異なります。各学部の出願条件と選抜方法を解説します。

文学部


文学部の出願条件を表にまとめました。評定平均は現役生の数値を記載しています。既卒生は、募集要項をご確認ください。

学科・専修 高校の評定平均 その他条件
キリスト教 3.8以上 〈方式I 〉
・課外活動の実績等+英語資格
〈方式II〉
・英語資格
文−英米文学 4.0以上 英語資格 or ドイツ/フランス語資格
文−ドイツ文学
文−フランス文学
文−日本文学 3.8以上 英語資格 or 他外国語資格
文−文芸・思想 3.8以上 英語資格 or 他外国語資格
3.8以上 高校での歴史科目履修、歴史関連検定取得など
英語資格 or 他外国語資格
教育 4.0以上 英語資格 or 他外国語資格
選考は2段階で実施されます。
第一次選考は、書類選考です。文学科(ドイツ文学・フランス文学)以外の学科・専修が実施します。
第二次選考の実施方法は、以下の通りです。

学科 専修 面接 英作文 外国語総合 小論文
キリスト教
英米文学
ドイツ文学
フランス文学
日本文学
文芸・思想

教育

外国語総合とは、外国語の学科試験です。ドイツ語・フランス語から、選択した科目の試験を受けます。

異文化コミュニケーション学部


異文化コミュニケーション学部の総合型選抜は、2つの方式で実施されます。それぞれの出願条件と選抜方法をまとめました。

方式A


方式Aで注意したい出願条件は、英語の資格試験の提出です。英検®・IELTS・TEAP・TEAP CBT・TOEFL iBTいずれかの提出が必要であることに加え、規定の成績を取得した資格試験結果の提出も必要です。

方式Aの第一次選考は、出願書類による書類選考。出願時に、課題作文を提出します。第二次選考は、小論文と面接が課されます。小論文では社会や文化、言語、教育などに関するテーマについて記述します。

方式B


方式Bも、英語の資格試験の提出が必要です。「通訳翻訳専門コース」「英語教育専門コース」「日本語教育専門コース」「国際協力専門コース」の4コースのうち、どのコースに出願するかによって、必要なスコアが異なります。

方式Bの第一次選考は、出願書類による書類選考。課題作文はなく、研究計画書の提出が求められます。第二次選考は、面接です。出願時に提出した研究計画書に基づき、プレゼンテーションを実施します。プレゼンテーションの時間は5分、その後質疑応答が15分です。資料の追加提出はできません。

経済学部


経済学部の総合型選抜出願には、規定以上のスコアを取得した英語の資格・検定試験結果の提出が必要です。

第一次選考は出願書類による選考で、第二次選考は総合科目と面接が課されます。総合科目は現代政治や経済などに関する試験です。知識や関心の程度、基礎的な数学分析能力を問う問題が出題されます。

経営学部


経営学部の総合型選抜は、2つの方式で実施されます。それぞれの出願条件と選抜方法をまとめます。

方式A


方式Aは、スポーツや文化・芸術活動などの実績を生かし、出願できます。
  • ・資格I:スポーツの国際大会や全国大会で優秀な成績を収めた生徒
  • ・資格II:文化・芸術分野の国際的・全国的な大会で上位入賞実績がある生徒
資格I・IIのどちらも、規定以上のスコアを取得した英語の資格試験結果の提出も求められます。

また、とくに優れた英語の資格試験結果をもっている場合は、スポーツや文化・芸術活動の実績なしでも出願できます(資格III)。

方式Aの第一次選考は、書類選考です。第二次選考は、出願した資格により方法が異なります。資格I・IIの受験生には面接を実施。資格IIIの受験生には、面接に加えて小論文も課されます。

方式B


方式Bは、国際バカロレア資格(IB Diploma)を取得見込みの生徒が出願できる方式です。規定以上のスコアを取得した、英語の資格試験結果の提出も必要です。

方式Bの第一次選考は、書類選考です。第二次選考では、面接と小論文が課されます。

理学部


理学部の総合型選抜出願にあたっては、高校での科目履修状況に注意が必要です。出願に必要な科目履修を、下表にまとめました。

学科 履修指定科目
全学科共通 数学I、数学II、数学III
数学A、数学B、数学C
数学科 上記
物理学科 物理基礎、物理
化学科 化学基礎、化学
生命理学科 化学基礎、化学、生物基礎、生物のうち3科目
あわせて、英語の資格試験結果の提出も必要です。

第一次選考は、提出書類にもとづく書類選考です。第二次選考では面接と、小論文が課されます。小論文は科学をテーマとし、独創的発想力や問題解決力、論理的構成力、文章表現力、科学的素養などを審査されます。

社会学部


社会学部の総合型選抜は、規定以上の英語の資格試験結果の提出が必要です。

第一次選考は、出願書類にもとづく書類選考です。また、事前課題として「自由研究」も課されます。現代社会に関するテーマを自分なりに研究・考察し、まとめたものを提出します。

第二次選考は、面接と小論文です。面接では、出願時に提出した自由研究を題材に、口頭発表(5分)と質疑応答(10分)が行われます。研究目的や自分の意見を、論理的かつ明確に説明する力が求められます。当日の資料追加は認められません。出願時点で発表をシミュレーションし、必要な資料はすべて提出しておきましょう。

法学部


法学部の総合型選抜は、英語の資格試験結果と、実績の提出が必要です。提出できる実績の例は、以下の通りです。
  • ・学術、文化、芸術分野の都道府県以上の大会やコンクールで上位に入賞した
  • ・都道府県以上のスポーツの大会で、ベスト8以上の成績を収めた
  • ・外国の高校で2年以上学んだ など
第一次選考は、出願書類にもとづく書類選考です。第二次選考では、面接が実施されます。

観光学部


観光学部の総合型選抜は、英語の資格試験結果の提出が必要です。また、以下いずれかに該当している必要があります。

資格I 観光関連産業の経営/地域活性化に問題意識・将来構想を持ち、解決への強い意欲がある
資格II 観光関連産業の後継者で、経営を通じて社会貢献したいと願い、経営の具体プランをもっている
資格III 国際間、あるいは都市・農村間の文化交流に積極的に参加した実績があり、今後も観光に貢献したいと考えている
資格IV 3年以上を海外の学校で学び、その体験を観光や文化に活かしたいと考えている
第一次選考は、出願書類にもとづく書類選考です。また、出願した資格I〜IVごとに、与えられたテーマで2,000〜3,000字の作文を作成する必要があります。

第二次選考は、面接と小論文です。出願時に提出した作文の内容について問われる可能性もあるため、書いた内容を忘れないようにしましょう。

コミュニティ福祉学部


コミュニティ福祉学部の総合型選抜は、英語の資格試験結果の提出が必要です。また、以下いずれかに該当している必要があります。

資格I 課外活動(社会的活用、部活動、まちづくり、国際協力など)でリーダーシップを発揮し、成果を出した者
資格II 規定以上のスコアを取得した外国語の資格試験結果を提出できる者
資格III 特別支援校高等部を卒業し、ボランティア活動や障害者スポーツ大会等で特筆すべき活動を行った者
第一次選考は、書類選考です。
第二次選考は面接試験で、出願時に提出したプレゼンテーション資料を使って口頭発表を7分、実施します。その後、13分間の質疑応答となります。
当日の資料追加は認められません。

現代心理学部


現代心理学部の総合型選抜は、英語の資格試験結果の提出が必要です。また、心理学科と映像身体学科のどちらに出願するかによって、出願資格が異なります。

心理学科 資格I 心理学の学修に役立つ能力や実績、経験をもつ者
資格II 課外活動で優れた実績を残した者
資格IIII 文化・芸術分野の国際大会や全国大会で上位入賞し、かつ指導的役割を果たした者
資格IV 外国の学校で2年以上学び、特色ある異文化体験をもつ者
資格V 規定以上のスコアを取得した英語の資格試験結果を提出できる者
映像身体学科 資格I 課外活動で優れた実績を残した者
資格II 音楽・放送・映像・演劇・美術・文学・書道・弁論等の活動で優れた実績を残した者
資格IIII 外国の学校で2年以上学び、特色ある異文化体験をもつ者
第一次選考は、書類選考です。
第二次選考は、心理学科が小論文と面接、映像身体学科は面接が実施されます。

スポーツウエルネス学部


スポーツウエルネス学部の総合型選抜は、英語の資格試験結果の提出が必要です。また、以下いずれかの資格を満たしている必要があります。

資格I スポーツの分野で優れた成績を収めた者
資格II 対象スポーツの都道府県レベル以上の大会で、ベスト8以上の成績を収めた者
※対象スポーツ競技種目は、要項をご覧ください
資格III 芸術分野で、優秀な成績を収めた者
資格IV 自然・環境分野で、特別な実績を挙げた者
資格V 文系分野の国際大会や全国大会に出場した経験がある者
資格VI 理系分野の国際大会や全国大会に出場、あるいは学会での発表経験がある者
資格VII 外国の学校で3〜5年学んだ経験がある者
第一次選考は、書類選考です。
第二次選考は、面接と小論文が課されます。面接は2日間実施される点に注意しましょう。1日目に個別の面接が行われ、2日目はプレゼンテーションやグループディスカッションが実施されます。

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)の募集人員と倍率、合格率

総合型選抜の募集人員と入試結果を、表にまとめて解説します。

まず、2025年度入試における、総合型選抜の募集人員は以下の通りです。

学部 学科・専修/方式 募集人員
キリスト教 若干名
文−英米文学 10名程度
文−ドイツ文学 若干名
文−フランス文学 若干名
文−日本文学 若干名
文−文芸・思想 若干名
10名程度
教育 若干名
異文化コミュニケーション 方式A 15名程度
方式B 5名程度
経済 20名程度
経営 方式A:資格I 10名程度
方式A:資格II 10名程度
方式A:資格III 20名程度
方式B 若干名
2名程度
物理 2名程度
4名程度
生命理 4名程度
社会 社会 5名程度
現代文化 5名程度
メディア社会 5名程度
8名程度
観光 観光 5名程度
交流文化 5名程度
コミュニティ福祉 コミュニティ政策 20名程度
福祉 8名程度
現代心理 心理 10名程度
映像身体 20名程度
スポーツウエルネス 30名程度
2024年度の入試結果を、学部別にまとめると以下のようになります。

学部 志願者数 第一次選考合格者数 最終合格者数 倍率(志願者数/最終合格者数)
278 98 74 3.8
異文化コミュニケーション 169 67 42 4.0
経済 173 49 20 8.7
経営 304 131 77 3.9
24 16 9 2.7
社会 214 48 22 9.7
90 17 8 11.3
観光 84 18 14 6.0
コミュニティ福祉 104 38 25 4.2
現代心理 217 70 43 5.0
スポーツウエルネス 149 60 36 4.1
(参考)2024年度 入試結果|立教大学

過去4年分の倍率は、以下の通りです。

学部 倍率
2024 2023 2022 2021
3.8 3.1 3.3 2.8
異文化コミュニケーション 4.0 5.4 7.5 8.6
経済 8.7 8.0 7.0 6.4
経営 3.9 3.3 3.5 4.1
2.7 3.4 3.3 3.1
社会 9.7 9.4 16.7 13.4
11.3 8.8 7.9 7.9
観光 6.0 7.1 8.7 4.8
コミュニティ福祉 4.2 2.9 7.2 5.3
現代心理 5.0 4.9 4.3 4.1
スポーツウエルネス 4.1 3.8
(参考)入試結果|立教大学
※スポーツウエルネス学部は2023年に新設された学部です。2022以前のデータはありません。

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)における注意点

立教大学の総合型選抜を志望する高校生に向けて、注意したいポイントを3つ解説します。

出願条件について


立教大学の総合型選抜は、出願条件が細かく複雑です。数種類のパターンがある学部もあります。自分が出願条件に確実に該当するか、入念にチェックしてください。

「スポーツや文化・芸術の大会で優秀な実績を残している」といった、数値であらわされていない条件は、判断が難しいところでしょう。自分が条件を満たしているかわからない場合は、学校や塾の先生への相談をおすすめします。

また、文学部は出願できる評定平均を定める学科・専修があります。現役生は、高3・1学期までの評定が対象です。自分の評定が基準を満たしているか、学校の先生に問い合わせておきましょう。

他学部・他大学との併願について


立教大学の総合型選抜は、他大学との併願が可能です。ただし、大学側は「立教大学での勉学に強い意欲をもっていることが重要」としています。合格後は入学が前提となるため、立教大学より志望度が高い大学の総合型選抜とは併願しないほうが良いでしょう。

また、立教大学の総合型選抜で、複数学部の併願はできません。日程が重ならない、他の立教大学入試とは併願可能です。

合格可能性について


先に解説した競争率を見てわかる通り、立教大学の総合型選抜はかなりの高倍率です。不合格になる可能性も、想定しておくべきです。

総合型選抜で不合格になった場合、一般入試対策を進めることになります。すぐに気持ちを切り替え、前向きに取り組めるよう、心を整えておきましょう。

立教大学の総合型選抜(自由選抜入試)に合格する対策

立教大学の総合型選抜に合格するための3つの対策を解説します。

立教大学の総合型選抜に合格するための3つの対策

高校での学習や活動に力を入れ、結果を残しておく


立教大学の総合型選抜は、第一次選考で志願者が半分以下に選抜されます。第一次選抜を突破できるかどうかが、合格への第一のカギといって良いでしょう。

第一次選抜の書類選考で、ライバルと差をつけられるポイントは、どこでしょうか。

答えは、志望理由や活動報告書、課題作文といった「書類にあらわれる自分の個性」です。あなたにしか書けない内容が詰まった書類を完成させられるかが、重要です。

高校の早い段階から学習や課外活動に力を入れ、自分なりの結果を残せるよう努めてください。自分しか経験していないようなストーリーが書ければ、合格に大きく近づけるでしょう。

大学が求める内容を正しく把握し、適切に準備する


「自分の個性が詰まった書類」を完成させることは、確かに重要です。ただ、内容に誇張や虚偽があってはいけません。また、大学が求める内容、知りたい内容と乖離した書類を提出しても、合格が遠ざかるばかりです。

合格は、大学が求める内容を正しく理解し、適切に呼応した書類が引き寄せます。

とくに、事前課題がある学部に出願する場合は、注意が必要です。課題のテーマをしっかり咀嚼し、アドミッションポリシーや学部の特色を踏まえて、書くべきことを、自分の言葉で書けるよう練習してください。

選抜本番に向けて、アウトプット力を高める


第二次選考では、面接や小論文、英作文、プレゼンテーションなど、「表現し、相手に伝えるスキル」が必要になります。実際、選考にあたっては問題解決力や論理的構成力、文章表現力などが評価対象になる、と入試情報に明記されています。

独りよがりではない、しかし自分ならではの表現で、言いたいことを正しく表現できる状態を目指し、準備を進めましょう。

立教大学は、豊かなコミュニケーション力や、周りと連携して課題を解決する力の養成を教育方針としています。コミュニケーション力を重視する大学に挑戦する、という意識を強くもっておいてください。

立教大学に総合型選抜(自由選抜入試)で合格しやすい受験生のタイプ

激しい競争を制し、立教大学の総合型選抜に合格できるのは、どのような受験生でしょうか。3つのタイプを解説します。

立教大学に総合型選抜(自由選抜入試)で合格しやすい受験生のタイプ

活動実績や成果、資格などアピールポイントがある受験生


立教大学の総合型選抜は、出願条件が厳しめです。出願できる時点で、どの受験生もかなりの実績をもっていると考えられます。

そんな中、圧倒的な実績や珍しい経験、つい話を聞きたくなる活動など、“キラリと光る”ものをもっている受験生は、競争を勝ち抜きやすいでしょう。選考する大学側に、「第二次選考で、この受験生の話を詳しく聞いてみたい」と思わせられるものをもつ受験生は、合格しやすいといえます。

コミュニケーション力・表現力が高い受験生


出願書類や小論文に書く文章の表現力、プレゼンテーション・面接でのやり取りから垣間見られるコミュニケーション力が、秀でている受験生も合格に近づきやすいです。支離滅裂で自己中心的な表現をする受験生より、明瞭で論理的な思考と表現をする受験生のほうが、大学での学びを高いレベルで習得できると期待できるためです。

表現力やコミュニケーション力に自信がない高校生は、学校や塾の先生にサポートしてもらいながら、理知的な表現をトレーニングしていきましょう。

将来の目標が明確で、努力できる受験生


立教大学は、「新しい」グローバルリーダーを育てる、という教育理念を持っています。学生には、貪欲に学びを吸収し、さまざまな経験を通じて視野を広げながら、課題解決能力を身につけることを期待されています。

その方針が、受験生選抜の場面に影響を与えないことはないでしょう。将来の目標が明確だったり、努力を続けた経験を持っていたりと、入学後の活動に期待が持てる受験生のほうが、合格を手にできる可能性が高いです。立教大学の総合型選抜に出願を考えている高校生は、いまいちど入学後の希望や将来の目標を考え、言葉にしてみてください。

立教大学の魅力

立教大学は、MARCHの一角をなす東日本の有名大学です。2024年に創立150年を迎える、長い歴史を誇ります。

グローバルな視点を持った次世代のリーダー養成を掲げ、充実した英語教育でも定評があります。

異文化コミュニケーション学部や観光学部といった、個性あふれる学部の存在も立教大学の魅力。就職実績も高く、受験生からの人気は「早慶並み」といわれるほどです。

総合型選抜は、憧れの立教大学に合格する道筋の一つ。平坦ではないかもしれませんが、努力するだけの価値はある道です。立教大学生になる日を夢見ながら、準備を進めていきましょう。

最新の大学案内・募集要項を必ず入手する

大学受験は、最新かつ正確な情報を手にすることが、合格への第一歩です。出願条件が細かく、高い競争率である立教大学の総合型選抜を勝ち抜くためには、まず大学が求める人物像や大学で学べることなどを押さえる必要があります。

最新の大学案内パンフレットで詳細に確認し、募集要項も取り寄せて熟読しておきましょう。情報収集こそが、合格対策への第一歩です。

立教大学の資料はここから請求できます。

(※送料は請求者負担となります。)

まとめ

立教大学は全国から受験生が集まる、人気の大学です。個性豊かな学びと先進的な教育方針、充実した環境が、ハイレベルな学生生活を約束します。

立教大学に総合型選抜で合格するには、入念な事前準備と合格できるだけのスキル養成が欠かせません。まずはキャリタス進学で、立教大学の情報を集めてみませんか。憧れの立教大学生になるその日を、心から応援しています。

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執筆者名:塾探しの窓口 編集部
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