第4章目標点を決めて、やることを明確に

1.「すべての科目を完璧にしなきゃ」という勘違い

大学受験は「満点」を狙う必要なし!「合格最低点」を超えれば合格できる

大学受験に「合格するため」に必要なことは、勉強内容をすべて完璧にすることでも、とにかく高得点を目指すことでもありません。受験までの時間に限りがあるからこそ、やみくもに「すべて完璧」を目指すのではなく、「合格最低点」を超えるための勉強が重要になります。

「すべての科目を完璧に」は一見よさそうだけど…

「すべての科目を完璧にした状態でテストに臨まないと不安になってしまう」という人は多いかもしれません。

一見「すべての科目を完璧にすれば合格できるからいいんじゃないの?」と思ってしまいますが、そういう人は一度「大学受験で使うすべての科目を完璧にするのに、どのくらい時間がかかるか?」を想像してみてください。大学受験の出題範囲は膨大な一方、受験までに使える時間は限られています。もちろん高校1年生のときから毎日10時間勉強している、など極端なことをしていれば達成できるかもしれませんが、普通はそんなことはしていませんよね。

限られた時間に膨大な量の勉強に取り組み、さらに「志望校の問題を解ける力を身につける」ことが必要ですから、ただ「全部完璧にしていこう!」と思っているだけでは、結局すべて中途半端になってしまいますよね。完璧にしようと思うあまり入試に間に合わなくなってしまい、こんなに勉強したのに成績が伸びず不合格…となってしまうことは、実はそう珍しいことではありません。