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2021/6/9

東北大学
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アレルギー疾患に関わる遺伝子変異を新たに発見

東北大学医学系研究科皮膚科学分野の志藤光介医師、山ア研志准教授、相場節也前教授のグループは、東北メディカル・メガバンク機構の小島要講師、木下賢吾教授らと共同でアレルギー疾患と深く関わる遺伝子変異を同定した。
本研究では、東北メディカル・メガバンク機構が推進するコホート調査の参加者のうち約1万人を対象として、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患に関与するIgE抗体の血清中の濃度についてゲノムワイド関連解析(GWAS)を実施。その結果、IgE抗体濃度と関連する遺伝子変異を新たに発見した。特に、IL-4受容体α鎖はアレルギー疾患の治療薬とも深い関わりがあり、阻害薬がアトピー性皮膚炎や喘息に高い効果を示すことが知られている。アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息と、本研究で同定されたIL-4受容体α鎖遺伝子上の一塩基多型(SNP)の関わりを調べたところ、アレルギー性鼻炎の発症リスクと関連することが判明し、その発症リスクを軽減することが分かった。今後は、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎など対象疾患を絞って解析することで、アレルギー疾患に関与する遺伝子のさらなる解明が期待される。