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2020/11/18

東北大学
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新型コロナウイルスに対する日本人の恐怖を調査

東北大学大学院教育学研究科の若島孔文教授、北海道教育大学釧路校の浅井継悟准教授を中心とする研究グループは、一般成人を対象にした新型コロナウイルスに対する恐怖感と恐怖感から生じる対処行動の関係について調査・報告した。
グループは、4月16日に緊急事態宣言が出された2日後に、日本国内在住の450名(男性291名・女性159名・年齢平均48.13歳)を対象にWeb調査を実施。すでに海外の研究者によって作成されていた、新型コロナウイルス恐怖尺度「Fear of COVID-19 Scale」を日本語に翻訳し、どのような人が新型コロナウイルスへの恐怖感が高いのか明らかにした。その結果、新型コロナウイルスへの恐怖感は性別や年齢による違いはなく、家族と一緒に住んでいるかどうかや、身近に感染者がいるかどうかによっても恐怖感は変わらないことが示された。また、新型コロナウイルスへの恐怖感があることで、体調チェックなど日常生活における新型コロナウイルスへの警戒心を高めること、社会状況や周囲の人々の視線を気にして行動することにより買いだめといった社会的な混乱を引き起こしうる行動につながりやすいこと、自分自身で考え決定して行動することにより日常生活における感染対策への意識が高まること、などが明らかになった。この成果は、新型コロナウイルスへの不安や恐怖感の増加を理解し、様々な偏見や差別が生じることの防止に役立つとされている。

●詳細:https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/11/press20201112-04-covid19.html