給食マニアの教師と生徒による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ『おいしい給食』が3月6日公開。舞台となる常節中学校の教師で主人公の甘利田幸男と、副担任・御園ひとみを演じたのが、市原隼人さんと武田玲奈さんです。お二人に撮影時のエピソードや印象に残った給食メニューのお話、さらに高校生へのメッセージをいただきました!
ドラマからの映画化ですが、どんな作品になりましたか?
市原さん:ドラマ『おいしい給食』は全国放送ではなかったのですが、予想以上に「面白い」という声をいただいて驚きました。映画の方もドラマを楽しんでいただいた方はもちろん、ドラマを見ていない方にも楽しんでいただける内容になったと思います。
武田さん:映画では私が演じる御園先生と、市原さん演じる甘利田先生との関係が変化します。最初は甘利田先生のことを不思議に思っていたのですが、ドラマを通じてだんだんと尊敬に変わっていき、さらにそこから甘利田先生への感情が変わっていくのか、いかないのか…という揺れ動きを見せられたらと思いました。
ご自身が演じたキャラクターをどう思われますか?
市原さん:甘利田は給食が生活の一部になっている「給食マニア」。まじめで不器用なので、給食以外のことが見えなくなってしまうのですが、だからこそ滑稽に見えて笑えるキャラクターだと思います。世界観をどこまで振り切れるかという挑戦でもあったので、実際はアドリブだらけです。やりすぎると監督に「もう少し抑えて」と言われていました(笑)。
武田さん:市原さんは常に新しいことを考えている方。アドリブもすごく面白くて、笑いを堪えきれなかったシーンもありました(笑)。役との向き合い方をとても勉強させていただきましたね。
私が演じた御園先生はすごく生徒思いなのですが、頑張りすぎて空回りしてしまったり、生徒に寄り添いすぎてうるさがられたりするところがあるんです。一方で甘利田先生は、生徒とちゃんと向き合っているのかはわからないけど、的確なところはしっかり押さえている先生。御園先生はそういうところを尊敬していたのではないかなと思います。
市原さん:御園先生が教師としてあるべき姿でいてくれたので、僕は安心して甘利田を演じることができました。武田さんにしかできない役だったと思います。
©2020「おいしい給食」製作委員会
撮影で特に大変だったことは?
市原さん:給食の食べ方をどう見せるべきか、表現するのが難しかったです。最終的には食べ方よりも甘利田としてどうあるべきかを重視して、思い切ってやりました。撮影ではひとつの献立を2回以上食べるのですが、汁物はお腹にたまるので大変でした。
武田さん:市原さんは毎回完食していてすごかったです。映画でもドラマでも、すごくおいしそうで、きれいな食べ方だなと思いながら見ていました。
私は今まで高校生役を演じることが多く、先生役は初めてだったので、最初は「ちゃんと先生になれているかな?」と不安でした。自分の思い描く先生像や、今までお世話になった先生方のことを思い出しながら演じました。