知れば知るほどハマる学問の世界

金沢工業大学 工学部 情報工学科 教授 AIラボ 所長 中沢実 先生
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情報工学とは?


ハードウェアやソフトウェア、AI(人工知能)、ネットワークやサーバなど、コンピュータやインターネットに関する幅広い領域を扱うのが情報工学です。人間のように物事を考えて情報を処理するAI、ロボットやドローンの制御システム、VRなど、さまざまな領域でコンピュータを暮らしに役立て、より便利で快適な、ワクワクする未来を創る学問です。

先生が研究していること
人間の「脳波」をテーマとしたものづくり

もし、頭の中で思うだけで望み通りに動いてくれるものができたら便利だと思いませんか。たとえば、車椅子は体の不自由な人の足となって動きますが、その操作には手や腕の力を必要とします。手と足の両方に障がいのある人にとっては、決して使いやすい道具とはいえないでしょう。それならば、前に行きたいと思うだけで前に進み、頭の中で思うだけで行きたい場所に行けるような車椅子ができないだろうか…という着想で始めたのが、「脳波で動く車椅子」の研究でした。

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車椅子は本来、前後左右の基本的な動きができればよい道具です。一見、単純に見える動きですが、それを脳波で制御しようとすると、さまざまな問題にぶつかりました。まず、頭の中で行きたい方向を思い続けなければ動きません。また、実際に使う場面には壁があったり、人がいたりするので、複雑な壁の形状や人の存在などもきちんと認識して動くものでなければなりません。速度は、速すぎても遅すぎてもいけません。このように脳波で動く車椅子には、さまざまな課題がありました。しかし、諦めずに研究を続けていると、異分野の研究者や実際に車椅子を使っている方から思いがけず重要なヒントやサポートをいただき、結果的に80%の精度にまで到達することができたのです。私たちがやろうとしていることは、望まれていることなのだと実感し、何もかも1人で解決しようとするのではなく、みんなの力をうまく融合させていくことが新しいイノベーションへとつながっていく、と確信しました。

情報工学は
ここがオモシロイ!