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2018/12/26
東北大学
東北大学東北メディカル・メガバンク機構と岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構が東日本大震災からの復興事業として実施している「東北メディカル・メガバンク計画」の長期健康調査において、震災被害による影響が一部で依然として続いていることが明らかになった。家屋被害の大きかった人との関連が示されたのは、心理的苦痛、平均歩数、骨密度の項目で、影響が継続していることが判明。一方、HbA1c、頸動脈内膜中膜肥厚(Intima Media Thickness, IMT)、家庭血圧値の変化については、調査時点での関連はみられなかった。また、尿中のNa/K比の経時的な測定では、塩分摂取量が高いと推定される人では血圧が上昇し、腎機能悪化のリスクが高くなっていることが観察されており、簡便に得られる尿中のNa/K比の測定値が、長期的な健康影響を示す指標として有効に機能し得ることも明らかになった。これらの結果は、依然として被災者への健康施策が重要であることや、今後引き続きさまざまな影響について調査することの必要性が改めて示されたものといえる。
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