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2017/8/16
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子細胞遺伝分野・村松智輝助教、稲澤譲治教授、京都府立医科大学大学院医学研究科消化器外科学・平本秀一大学院生、大辻英吾教授、山梨大学医学部外科学講座第一教室・市川大輔教授らの研究グループは、がん転移のステップの一部として知られる上皮間葉転換 (EMT)を制御するマイクロRNA(miRNA)を同定した。本研究では、独自に開発したEMT可視化システムと1090種類のmiRNAを搭載した miRNAライブラリーを組み合わせ、大規模スクリーニングを実施。その結果、EMT抑制性 miRNA である「miR-509-5p」と 「miR-1243」を同定した。さらに、両者は異なる経路でEMTを抑制すること、また両者を介してEMT を抑制することで、膵がん治療で最も使用される抗がん剤のゲムシタビンの効果が上昇することを明らかにした。グループは、がん組織中での両者の発現を調べることによって抗がん剤の効果を予測できる可能性があるほか、核酸薬の開発が成されれば、がん組織中において両者の発現がない場合でも、抗がん剤との併用治療を行うことで腫瘍抑制効果を増強できる可能性があると見込んでいる。
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