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2017/4/19
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学医歯学総合研究科臓器代謝ネットワーク講座・白壁恭子シジョイントリサーチ講座准教授の研究グループは、分子内分泌代謝学分野の小川佳宏教授(兼 九州大学大学院医学研究院教授)らとの共同研究で、選択的スプライシングと糖鎖修飾という2つの修飾機構が、免疫細胞マクロファージの表面 に存在するタンパク質がシェディングされることによって、放出されるかどうかが決められていることを明らかにした。細胞表面のタンパク質を切断して放出させるシェディングは、放出されたタンパク質が離れた細胞に作用できるようにすることで、細胞間コミュニケーションを制御する重要な分子機構とされている。研究では、ゲノムDNAから細胞表面のタンパク質が作り出される過程で起こる複数のステップのうち、RNAのレベルで起こる「選択的スプライシング」とタンパク質のレベルで起こる「糖鎖修飾」という2つの修飾機構により、作られたタンパク質がシェディングされるかどうかを厳密に決めていることを明らかにした。シェディングにより放出される炎症性サイトカインや増殖因子は、炎症性疾患や細胞の癌化に深く関わっているため、新しい治療戦略の開発や、細胞の癌化メカニズムの解明につながる可能性があると見込まれている。
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