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2017/3/8
東北大学
東北大学電気通信研究所・栗木一郎准教授らの研究グループは、日本人に共通する19色名の存在を確認し、30年前の同様の研究と比較し明確な増加が認められることから、日本語における色概念の表現の進化が今なお続いていることを明らかにした。グループは、「青々とした緑」のような平安以前から継承されている表現に着目。青と緑の区別がついていることを統計学的に立証するとともに、この日本語独特の言葉遣いの経緯についても明らかにした。また、人間の最も基本的な視覚情報である色の情報がどのように脳内で形成され、個人差や言語差の影響を受けている様子について、計算的・統計的手法を用いて可視化できることも示した。この成果には、視覚メカニズムの解明に関する電気通信研究所の技術と基礎研究の知見が活かされており、人と人、あるいは人とAIの間において、より質の高い意思疎通を可能とする情報通信技術の実現に示唆を与えるものと期待される。
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