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2017/2/15
東北大学
東北大学大学院生命科学研究科・田村宏治教授のグループは、東京大学・入江直樹准教授、情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所・関亮平研究員、城石俊彦教授、中国BGI・コペンハーゲン大学らの国際共同チームにおいて、48種の鳥の全ゲノムDNAを他の動物のゲノムと比較・解析した結果、恐竜から鳥へと進化する過程において、遺伝子の使い方を変えたことが鳥らしさをもたらす決定的な役割を果たしたと明らかにした。鳥が恐竜の一部から進化したことは確実視されているが、羽毛やクチバシなどの鳥らしい特徴を持つようになった仕組みはほとんどわかっていなかった。グループは、鳥だけに共通するDNA配列を多数発見。その多くはタンパク質を作る配列(遺伝子)ではなく、それらの使い方を決める制御配列(鳥エンハンサー)であることを突き止めた。さらにこの制御配列のはたらきにより、鳥の飛翔能力に重要な風切羽の形成場所において鳥のみで使われている遺伝子があることを発見。つまり鳥の祖先から鳥へと進化するにあたって新しい遺伝子の獲得はほとんどなく、既存の遺伝子の使い方を変えたことが重要であったと結論づけた。このことは、“鳥らしい特徴”が作られたメカニズムを解明する重要な糸口となり、「鳥を使った恐竜研究」がより盛んになっていくことが期待されます。
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