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2017/2/1
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科消化器病態学分野・渡邉守教授、同医学部附属病院消化器内科・土屋輝一郎准教授、日比谷秀爾医師の研究グループは、金沢大学がん進展制御研究所との共同研究で、潰瘍性大腸炎の体外モデル作成に成功した。国内で患者数が増加している難治性疾患である潰瘍性大腸炎は、数十年にわたる罹患期間により病状悪化や大腸がんを発症するため、病状を一時的に改善させる治療薬だけでなく、病態を完全にリセットする治療法の開発が望まれている。同グループは独自に開発したマウス大腸上皮細胞初代培養への炎症刺激により、体外腸炎モデルの作成にまず成功。1年以上の炎症刺激の結果、大腸上皮細胞の慢性変化・発がん過程の一部も明らかにした。成果は潰瘍性大腸炎の病態リセットを標的とした新規治療法開発への応用につながるほか、将来的には各患者の体外モデル構築による治療効果予測や再発予測・発がんリスク予測を可能にするものとして期待されている。
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