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2016/11/9
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科腎臓内科学分野の内田信一教授と野村尚弘助教、正田若菜大学院生の研究グループは、高カリウム摂取後急性期における新たな尿中カリウム排泄機構を発見した。近年、カリウム摂取による血圧と尿中カリウム排泄の制御にナトリウムークロライド共輸送体(NCC)が重要な役割を果たしていることが明らかになってきていたが、カリウム摂取後どのようにNCCが制御されているかは解明されていなかった。グループは、高カリウム摂取後、カルシニューリンの活性化によりNCCが脱リン酸化されて不活性型になるという新たなNCCの制御機構を発見。カルシニューリン阻害薬はカリウム摂取に伴うNCCの脱リン酸化を抑制することで尿中カリウム排泄を妨げていることが明らかになった。成果はカリウム摂取からカリウム排泄までの急性期のメカニズムを明らかにしており、今後、腎臓だけではなくカリウム摂取によって引き起こされる生体内の現象を解き明かす手がかりになると期待されている。
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