どんな学科がある?
住居学科など
どんな学問?
住居や住環境が抱えるさまざまま問題を解決しながら、生活の場としての住居を、いかに快適にするかを研究する。建築学に近いというイメージがあるが、住居学は建物そのものではなく、ライフスタイル、住環境、家具、設備などのソフト面を研究対象とし、生活者の視点に立った住居・住環境を探究する。
どんなことが勉強できる?
住生活論、住居管理学など住居と生活の関係を研究する住生活学や、住空間を創造する表現能力を養う住居意匠学、住宅建設の工学的な側面を学ぶ住居機構学などの科目を履修する。
1年次に基礎的な科目を学んだ上で、2年次から専攻別に分かれ専門をきわめるという流れが一般的。
大学によっては、建築士資格取得を目指すカリキュラムを用意している場合もある。
あなたの周りの住居学
大都市における住宅環境は依然としてかなり厳しい状況にあり、早急な課題対応が迫られている。例えば、多摩ニュータウンだ。日本最大規模を誇るニュータウンだが、最初の入居住区は開発から半世紀近くがたったこともあり、入居者の高齢化と建築物の老朽化がかなり深刻だ。もはや、住宅地としての活力はほとんどなく、再生の必要性が指摘されている。全国で最大規模の一括建て替えが実現される日も近いと思われる。