大学・短期大学の学問を知ろう

医療・保健衛生系医療・保健衛生系→医療・保健衛生系その他

最先端の医療機器を用いた臨床検査やリハビリテーション、病院や福祉施設の経営などに必要な知識と技術を身につける。

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どんな学科がある?

医療経営学科、医療工学科、衛生技術学科、看護学科、健康環境科学科、言語聴覚学科、作業療法学科、視機能療法学科、食品栄養学科、診療放射線学科、理学療法学科など

どんな学問?

医療機器を使った臨床検査やリハビリテーションの治療技術を修得し、それぞれの専門家を養成する課程が主体となる。

■医療経営学
保健・医療・福祉経営の専門家として必要な知識・技能を体系的に学ぶとともに、高い倫理観や人格を形成する。

■医療工学
高性能医療機器の操作方法や保守技術、人工臓器の開発研究について学んだり、CT、MRI(磁気共鳴画像装置)、超音波装置などの最先端の画像工学や診療放射線について学ぶ。

■衛生技術学
日進月歩で高度・精密化している医療臨床検査学とその技術学を学んだり、保健衛生学を基本に遺伝子治療やDNA診断学などの分野で急激に進歩する医療を取り巻く生命科学を学ぶ。

■健康環境科学
水・空気・食品などの生活に必要な外部環境と人との関わりを、環境衛生の面から教育・研究する。悪化した外部環境から人間の健康を守るという視点だけではなく、外部環境を悪化させないという根本的な防衛が、結果的に人を守るという視点に立つ。

■言語聴覚学
話す、聞く、食べる、飲むといった機能に障害をもつ人々をサポートする専門職である言語聴覚士として必要な知識や技能を習得する。

どんなことが勉強できる?

■医療経営学科
医療・福祉に関する知識に加え、現代の経営に欠かせない情報処理技術を学ぶことができる。高性能パソコンと実践的なシステムで学ぶほか、豊富な学外実習も特長。

■健康環境科学科
さまざまな環境因子の調査、分析、影響評価の技術を学ぶ科目に加え、どうしたら生活しやすい環境にできるかを学ぶ科目を履修する。主要科目では、講義だけではなく実習・実験も設定されている。
■言語聴覚学科
生理学、音響学、神経学、言語学、心理学など、言葉についてさまざまな勉強をした後に、医療や福祉、教育といった現場で実践を行う。

■視機能療法学科
さまざまな視機能検査や斜視、弱視などの視覚障害をもつ人に対するリハビリ治療プログラムの作成、実際の訓練・治療、リハビリ指導やカウンセリングなどを行う。
いずれも1〜2年次では、化学・衛生学などを学ぶとともに人間の発生や発達、機能、生活、環境など生理学・生物学系の科目を履修。3年次からは専攻分野に応じて病理学、公衆衛生学、臨床免疫学、物理治療学などの専門科目を学んでいくのが一般的。

あなたの周りの医療・保健衛生系その他

近年、病院経営がますます難しくなっている。専門機関が発表した病院運営の実態分析調査によると、約7割もの病院が赤字であるという。また、医師不足も顕著だ。経済協力開発機構(OECD)によれば、「人口1000人あたりの医師数」は2.0人と加盟国の平均である3.0人と比較すると見劣りする数字となっている。医師不足は過酷な労働状況を生むだけに、早急の対策が望まれている。

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