大学・短期大学の学問を知ろう

文学系文学系→日本文学

日本語で書かれた文学作品を鑑賞し、作家や時代背景について研究することを通して、日本という国や日本人に関する理解を深める。

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どんな学科がある?

文学科、日本文学科、国文学科など

どんな学問?

日本文学と日本語の世界観を専門的に研究する。日本文学の作品鑑賞を通して、作品の世界や作家の思想・人生、背景にある歴史・文化・社会・人間像を考察。併せて、日本の文化を正しく捉えることで日本人としてのアイデンティの確立を目指す。
研究の対象は、文学研究と言語研究。文学研究は、古典から現代文学まで日本語で記された文学の流れとその周辺分野の一般知識を理解。鑑賞能力を高めながら、次第に各自の興味・関心に合わせて特定のジャンルや作家を深く掘り下げていく。物語、小説、和歌、俳句、詩、戯曲、随筆などを取り上げる。一方、言語研究は各専攻文学に対応する言語の特性や普遍的な法則について理解していく分野。いずれも、大学によって専門分野・研究分野での独自性・地域性が目立つ。

どんなことが勉強できる?

■日本文学科
日本文学、日本語学、中国文学を対象とする。扱う領域は上代から中世・近世・近現代まで。
1年次に日本文学入門、日本語学概論、日本文学講読などの基礎科目を履修。2年次には、古典文学、近現代文学、日本語学など各時代・ジャンル別の基礎を学びながら、専門研究の具体的な方法論を修得していく。さらに3・4年次にはゼミで、時代やジャンルを限定し、興味関心をもつテーマに絞った研究を進め、卒業論文として集大成化する。

■国文学科
国文学と国語学を普通講義、講読、特殊講義の形式で学ぶ。普通講義では国文学概論・国語学概説・国文学史概論などの入門的な科目が多く、各時代の文学を全般的に取り扱う。講読は特定の文学作品を選択して精読するというもの。著名な作品を担当教授の指導のもとに輪読していく。特殊講義はより専門的になる。各教授が特定の作家や作品に対して長年積み上げてきた研究成果を公開する。
ゼミは、担当教員が指導しながら学生が自主的に研究。その研究報告に対して他の学生や教授が意見・質問を提示し、討論を重ねていく。卒業論文は4年間の研究の総仕上げとされるが、小説を創作し卒業論文として残すという学生も多い。

あなたの周りの日本文学

今、日本人で最もノーベル文学賞に近い小説家といわれているのが村上春樹氏だ。1979年に『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビューして以来、「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」などのヒット作品を数多く手がけてきた。2009年には『1Q84』BOOK 1とBOOK 2を刊行。出版不況が叫ばれるなか、いずれもベストセラーとなっている。人気が国内に止まらず、米国やフランスなど海外でも高いのも特徴だ。

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